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どの業界でも、専門用語・業界用語を使うことで"仲間"として認められる、そんなことがある。 印刷系の人と話すときに、下記の用語を使うと「おっ、知っているな」と思ってもらえるかも。
私自身、なにこれ?と思った経験から。もし、誤りがあれば、ご指摘ください。
スミ
黒のことを指す。当然、黒を連想させる「墨」から来ている。印刷ではCMYKというカラーを利用するが、Cyan(シアン:水色に近い青)、Magenta(マゼンタ:ピンクに近い赤)、Yellow(イエロー)と来て、Blackだけは(blacK、Kurokey plate)と表現する。BはBlueを想起させ、紛らわしいというのが理由のようです。
なお、K版を「スミ版」ともいう。
追記(2月11日):久保田さんからご指摘いただき、Kの略を修正しました。
キンアカ
アオはC版(Cyan)、アカはM版(Magenta)を指すため、いわゆる「赤」は「キンアカ」(金赤)と呼ぶことが多い。M100Y100としている現場もありますが、JISでは「M90Y100」になっています。つまり、現場によって、キンアカがどの色を指すのかは異なることがあります。
PageMakerやInDesignは、キャメルケース(複合語の頭を大文字)だけど、Dreamweaver、Photoshop、Fireworksは、複合語ではない扱いになっているなど、一貫性がないのも原因ですが、かなり乱れまくっています。
誤り | 正しい |
---|---|
PhotoShop | Photoshop |
DreamWeaver | Dreamweaver |
Indesign | InDesign |
MacOSX | Mac OS X |
FireWorks | Fireworks |
Pagemaker | PageMaker |
iphone | iPhone |
WEB | Web |
- アドビのアプリケーション名は、CS3からは、大文字になってしまうなど迷走しています。「パッケージなどでは大文字表記だが、記載するときには従来通りの表記が正しい」とアドビの広報に確認しましたが、実際、アドビのサイトなどでも大文字表記が増えつつあります...
Webは頭字語でないのでWEBのようにすべて大文字にするのは不自然。
InDesignは、日本語組版の伝統的な用語などを使っているため、最近、組版などをはじめた方には、?と思うことが多々あるでしょう。
InDesignでは、メニューバーの[表]→[行幅の均等化]や、[セルの属性]ダイアログボックス内[行と列の設定]タブの[行の幅]など、表組み関連の設定の際、「行幅」という用語が出てきます。
岩波国語辞典で「幅」を引くと「横方向の広がりの度合。」と出てきますが、幅には"横方向の"というニュアンスがあるので、「行の高さ」または「行高」が適切ではないでしょうか?
追記:
とあるデザイナーが、新入社員に「これ全部コピペしといてね」と作業指示をしました。しばらくして進行状況確認をしたところ、新入社員は指示された作業に手をつけず、違う仕事をしているので、理由をたずねると。「コピペってなんですか」と、逆にたずねられたそうです。
この場合、作業指示をしたデザイナーと作業指示を受けた新入社員、どちらに非があるのか、みなさんはどうお感じでしょうか?
今回のコラムでは、パソコン用語について考えてみたいと思います。