Illustrator CS4:グラデーションの(見落としがちな)不便な仕様
Illustrator CS4では、グラデーション設定に関するUI(インターフェイス)が一新されました。
[グラデーション]パネル、および[グラデーション]ツールで表示されるグラデーションバーで、グラデーションスライダの「分岐点」をダブルクリックするとカラー設定のパネルが表示されカラー指定ができるのです。
Illustrator CS3までは[カラー]パネルや[スウォッチ]パネルを開いて設定していたので、効率アップです。
主に、Web向けのグラフィックを作成する方が対象ですが、グラデーションの設定に関して、不便な仕様に遭遇しましたのでお知らせします。
「分岐点」をダブルクリックして表示されるパネルを「Web RGB」に変更(パネルメニューから変更)してカラー指定をした場合、カラー指定をし直そうと「分岐点」をダブルクリックしてパネルを表示させると、「RGB」に戻ってしまいます。
Illustrator CS3以降では、新規ドキュメントを作成時に選択するドキュメントプロファイルでは、「CMYK」または「RGB」のカラーモードを選択します。
[ドキュメントプロファイル]に「Web」を選択した場合、カラーモードは「RGB」が設定されるのですが、グラデーション分岐点のパネルでは、このカラーモードが参照されてしまうようです。 ドキュメントのカラーモードが「CMYK」の場合には、同様に、カラー設定のパネルは、いつも「CMYK」に戻ってしまいます。 ただし、例外として、「グレースケール」の表示だけは、そのまま残ってくれます。
ちなみに、[カラー]パネルは「Web RGB」のまま表示が変わらないので、今まで通り[カラー]パネルでカラー指定をしたほうが、ひと手間減ります。