初級FAQ:Illustratorでエリア内文字ツールを使用していないのに、エリア内文字になってしまう
文字ツールで、テキストオブジェクトを作成しようとクリックすると、グラフィックオブジェクトがテキストを入れるテキストエリアに変換されてしまう。という質問をいただきました。
これは、クリックする場所に注意!なのです。
下図のツールは、左から[文字ツール]、[エリア内文字ツール]、[パス上文字ツール]です。
このようにツールが分かれているので、エリア内テキストにしたい時は[エリア内文字ツール]を、パス上テキストにしたい時は[パス上文字ツール]を使えばいいと思いこんじゃいますよね。たしかに間違いではないのですが、[文字ツール]もクリックする場所、そしてオブジェクトの形状によってその他のツールに切り替わってしまうことを覚えておきましょう。
例えば、四角いオブジェクトの中央に文字を置いて、ボタンのようにしたいときに、[文字ツール]でオブジェクトの中央をクリック。
これならOK。四角いオブジェクトとは別にテキストオブジェクトを作成することができました。
ところが、[文字ツール]でオブジェクトのパス上でクリックしようとすると、マウスポインタの形状が変わります。そう、[エリア内文字ツール]のマウスポインタになっているのです。結果は下図の通り。
エリア内テキストになってしまったので、四角いオブジェクトはただの文字を入れる透明のボックスに変換されてしまいました。 質問をいただいた方は、このようにどこかのオブジェクトのパス上をクリックしてしまったのでしょう。
[文字ツール]を[文字ツール]として利用したいのであれば、どこかのパス上でクリックしないように注意が必要です。できたら、テキストエディタで入力してコピーし、Illustratorでペーストする方法をとればミス無く配置できます。
さて、同様に、[文字ツール]でパス上でクリックという操作でも、オブジェクトがオープンパスの場合は、異なります。 オープンパスのパス上に[文字ツール]を近づけると、マウスポインタの形状が[パス上文字ツール]になってしまいます。結果は下図の通り。
このあたりをきちんと把握していれば、わざわざツールを持ち変える手間が省けますね。 ポイントは、「マウスポインタの形状を注目〜!」です。Illustratorでの操作はこれがとても大切。