Illustrator「オブジェクトが消去できません」というアラートが出て、空のテキストオブジェクトを削除できない

この記事は相原早苗によって執筆されました。
公開日:2014年6月20日、更新日:2014年6月20日
 

Illustratorで文字を入力する際に、オブジェクトのパス上でクリックして「エリア内テキスト」のテキストボックスに変わってしまったというミスはありがちです。

あとで気付いたときに、空(カラ)のテキストオブジェクトを削除しようとすると、「オブジェクトが消去できません」とアラートが表示されて削除できないという現象が起こると、質問をいただきました。

検証したところ、空(カラ)のテキストオブジェクトが他のオブジェクトとグループ化されている場合に起きるようです。

AI_20140620_1.jpg

[グループ選択ツール]でテキストオブジェクトを選択し削除しようとすると再現し。もちろん、グループ解除すれば問題ないのですが、複雑にグループ化している場合は解除したくないとのこと。

解決策としては、次の2つ。

  • そのグループを選択し、[書式]メニューの[アウトライン作成]を実行すると空(カラ)のテキストオブジェクトがなくなります。
  • [選択ツール]でグループをダブルクリックし、「グループ編集モード」で空(カラ)のテキストオブジェクトを選択して削除します。

しかし、どちらの方法も、空(カラ)のテキストオブジェクトを自分で見つけるというのが前提です。

そこで、Illustrator側で自動的に探して消去する方法がベストの解決策です。

  1. [オブジェクト]メニューの[パス]→[パスの削除...]で、[パスの削除]ダイアログボックスを表示します。
    AI_20140620_2.jpg
  2. [空のテキストパス]にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックします。
    AI_20140620_3.jpg

あらかじめオブジェクトを選択していなくても、ドキュメント上の空(カラ)のテキストオブジェクトをすべて消去することができました。

同じ悩みでお困りの方は、ぜひ活用してください。

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