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Illustrator CS4とInDesign CS4では、オブジェクトメニューの「アレンジ」が「重ね順」に変更されました。
おそらく長年使われていた日本語の「アレンジ」には、重ね順を変更するといったニュアンスはなかったため、ようやく正常な方向でのローカライズとなったと考えます。
Illustrator CS4ではパスファンダが次のように変更になりました。
- [形状エリアに追加]が[合体]になった(Illustrator 9までの用語に戻った)
- パスファインダのボタンをクリックすると、すぐにパスが変更されるようになった(「複合シェイプ」(パスそのものを変更せずに、仮の状態として合体)にするにはoptionキーボードショートカットを押しながらクリック)
こちらがIllustrator CS4の[パスファインダ]パレット
Illustrator CS4の新機能をざっくり解説します。
【新機能】
・複数のアートボード
1つのファイルに、最大100ページまで複数のアートボードを持たせることができるようになった。アートボードツールを用いて、アートボードをそれぞれトリミング・移動・複製をすることも可能。ドキュメントウィンドウ左下でアートボードを切り替えできる。
・エクスポート(書き出し)
アートボードごとに書き出しが可能。プリントダイアログも同様にアートボードを選択することができる。
・タブウィンドウ
DreamweaverやFlashのように、複数のドキュメントを同時に開いて作業するときに、ドキュメント上部のタブで切り替えすることができるようになった。ファイルの切り替えがとても不便だったのでささやかだが嬉しい機能だ。また、ウィンドウの整列もできるようになったので、ウィンドウ間のコピー&ペーストがスピーディーにおこなえるようになった。
・透明なグラデーション
マスクを使わずにグラデーションに透明度の設定ができるようになった。
・塗りブラシ(Blob Brush)ツール
別のパスを重ねていくブラシとは異なり、パスの形状を変えていく(追加していく)新しいツール。消しゴムツールの逆機能といった感じだ。
たとえば、次のような図版を制作する際、文字を入力したデフォルトの状態(左寄せ)ですと、フォントやフォントサイズを変更した際に、文字の位置がずれてしまいます。
Illustrator CS2/CS3で、保存を繰り返しながらテキストを編集すると行間が突然詰まる問題はIllustrator CS3 13.0.3アップデータで解決したようです。
その他の回避方法についても、アドビのサポートデータベースにて紹介されています。