FontExplorer X Proが6.0にバージョンアップして、メニューが日本語化

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2016年10月25日、更新日:2016年11月 4日
 

FontExplorer X Proについて書いているDTP Transitの一番古い記事は、2005年11月30日。

Suitcaseから乗り換え、かれこれ、丸11年。愛してやまない、というか、これのないMacは考えられないくらいの位置づけにあるユーティリティです。

FontExplorer X Pro 6.0の新機能など

2016年9月、FontExplorer X Proがバージョンアップして6.0になりました。ここ数年、頻繁なアップデートがあり、その度にバージョンアップフィーを請求されますが、いやいや、ここまでお世話になっていたら安いものだと思います。

とりあえず、新機能や機能強化について、ざっくりと翻訳してみました。

強化項目(勝手な)説明
Enhanced Font Classification with Sub-Categoriesフォント分類機能の強化
User Interface in Japanese日本語のUI
Localized Font Information for 25 Languages25言語対応のローカライズ情報
Scan Documents for Fonts[書類の使用フォントを検知]コマンドの追加
Improved Font Tilesフォントタイル機能の強化
Enhanced Web PreviewWebプレビューの強化
Unicode® 9 Supportユニコード9のサポート
CSV Document ExportCSVファイルへの書き出し
“New Set from Selection” Menu Item[選択項目から新規セット]コマンドの追加
New “Import” Preference Setting新しい[フォントを読み込む]ダイアログボックス
Sort by Path Name in Conflicts Panelコンフリクト(競合)時、パスによる並び換えが可能に
Expanded Source Listフォントリスト表示の強化
Automated Backup自動バックアップ
System Notificationsシステムでの[通知]に対応

メニューが英語なのは、さして困らないのですが、やはり日本語を話せないことには、自動アクティベート(有効化)の際に困るということでしょうか…

英語の製品紹介ページに「User Interface in Japanese」(メニューが日本語化)とうたうのは、日本市場への意欲でしょうか…

日本語のフォント情報

メニューとは別に、フォントを日本語で表示するには別の設定が必要です。

環境設定の[一般]カテゴリの一番下、[ローカライズされたフォント情報を優先表示]オプションにチェックを付け、FontExplorer X Proを再起動します。

自動アクティベーション(リクエストされたフォントの有効化)

IllustratorやPhotoshop、InDesignにプラグインをインストールすることで、開こうとする書類にないフォントを自動的に、有効化してくれる機能。

正直、これまではダメダメでしたので、ハナから諦めていたのですが、フォント名の日本語サポートで、そこそこイケそうな…

ただし、ダイアログボックスのタイトルとボタンがおかしい。明らかにノーチェックな感じです。

合成フォントには“やっぱり”非対応

合成フォントの場合、合成フォントの中味までは見てくれていないようです… ここが一番、見て欲しいんだけどな。

合成フォントは、日本語版だけの機能なので望み薄ですが、期待しています!

FontExplorer X ProとKeyboard Maestro

FontExplorer X Proを開くのは「フォントを検索してアクティベートしたい」という場面ばかり。ということで、Keyboard Maestroを使って、次のようなマクロを組んでいます。

  1. FontExplorer X Proをアクティブにし、メインウィンドウを再表示
  2. 0.5秒ポーズ
  3. [編集]メニューの[検索…]を選択

これで、キーボードショートカット(command+control+option+Fキーを設定)で、FontExplorer X Proのウィンドウが開き、検索窓にカーソルが立つところまでやってくれます。

FontExplorer X Proで困っていること

何点か不具合っぽいトピックを。

IllustratorとFontExplorer X Proでフォント名の扱いが異なる

例えば、Illustratorで「ShinGoPr6-Bold」がない、というアラートが出たとします。

FontExplorer X Proの検索窓に「ShinGoPr6-Bold」を入力しても、ヒットしません。

「Shin Go Pr6 B」のように入れればOK。

どっちのせい、とかでなく、仲良くして欲しいな、と。

と思っていたところ、Takeshi Fukuiさんからツイートいただきました。

なるほど、虫眼鏡アイコンをクリックして、「PostScript名」を選択すればいいのですね。

さらに、項目名をクリックして、「PostScript名」や「フォーマット(詳細)」を表示してみました。

[Finderに表示]がおかしい

フォント名を右クリックして[Finderに表示]をクリックしたとき、たとえば、次の図では「A-OTF A1明朝」が「A-OTF ShueiMGoStd-L.otf」に紐付けられてしまっています。

[データベースを最適化]を何度か実行していますが発生します。

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