【鷹野雅弘】による最近のブログ記事
仕事柄、操作画面の一部を切り抜くという作業が多いのですが、[切り抜き]ツールを使わずに、効率的だと思う方法をご紹介します。
トリミングを使う方法
背景が同一色の場合などに使える方法です。「保存して閉じる」までを加え、アクションに設定しておくとラクです。
たった1ページのドキュメントでも、たくさんの文字量があったり、段落スタイルを多用すると、Illustratorでは絶望的に重くなることがあります。Illustratorでとても大きいドキュメントを用意し、そこに複数ページ作る「強者」(つわもの)の方もいますが、ファイルサイズが大きくなるだけでなく、スクロールなどが遅くなるため、あまりオススメできません。
機能として文字組みの機能はありますが、Illustratorはパーツを作る位置づけのアプリケーションです。ある程度の文字量や複数ページで構成される「ページもの」の場合には、「InDesign」の使用を視野に入れるとよいでしょう。
単純な文字組みだけを考えても、InDesignには次のようなアドバンテージがあります。
- ルビ(ふりがな)
- 段落境界線(段落前後に設定する罫線)
- 先頭文字スタイル(文字スタイル適用の条件設定)
- アピアランスを使わずに実現できるフチ文字
- インライングラフィック(文章中に挿入する画像)
- 表組み
とある書籍の入稿直前で、InDesign CS4でブック機能をいじっています。以下、作業メモ。
- パネルメニューの[ブックをプリフライト]を実行すると、右図のようにグリーン/レッドのマーカーがつきます。ちなみに、調査中は「?」。
- 開いているドキュメントをすべて保存するには、command+option+shift+Sキー。
開いているドキュメントをすべて閉じるするには、command+option+shift+Wキー。
[ブックをスペルチェック]機能が欲しい。
- システマチックに段落スタイルを作り込んでいないと、ブックとしてマージするとき、スタイル名の重複によって悲惨な状況が起きかねない。
サクサク作業するために
- 自動ページ番号も重い。ページ数が落ち着いたら、ドキュメントごとに[ページ番号割り当てを開始]でページ番号を振った方がよいかも。
- ライブプリフライトをオンにしていると、それぞれのドキュメントを開くときに劇重![プリフライト]パネルメニューから[すべてのドキュメントのプリフライトを無効にする]を実行しておいた方がよいかも。
- 作業している原稿、チェックすべき項目に応じて、[表示品質]環境設定で[ラスタライズ画像](配置したビットマップ画像)、[ベクトル画像](Illustratorデータ)、[透明](ドロップシャドウなど)、(文字の)[アンチエイリアスを使用可能にする]を調整する。透明をオフにするだけでもかなり違う。
2009年6月24日火、全水道会館(文京区)にてバンフーDTPセミナー:第74回『使い倒そう!CS以降のIllustrator PART.2 テキスト、データ互換編』が開催されます。 DTP Transitの著者の一人である鷹野雅弘(スイッチ)が出演します。
参加費は無料ですが、事前登録が必要です。PART.1は早々に満席になったようですので、ご興味ある方はお早めにお申し込みください。
追記:すでに満席になってしまったようです(6月2日)。
Illustrator CS4では、適用する前にグラフィックスタイルを確認できるようになっています。手順は次の通りです。
- オブジェクトを選択する
- 適用したいグラフィックスタイルの上で、control+クリック
四角い形状のままだとイメージわかないって方には朗報かもしれませんが、やっぱり実際に適用してみないことにはとも思いますので、ちょっとビミョーな気もします。
なお、グラフィックスタイルやスウォッチは、選択していないオブジェクトにドラッグ&ドロップで適用することもできます。こちらの方がスマートな感じがします。