【鷹野雅弘】による最近のブログ記事
ペーストに関しては次のようなアプローチがありますが、同じCSアプリで相当異なっています。
- どの座標にペーストされるのか?
- 同じ位置に複製する方法
- コピーしたテキストを属性なしでペーストする方法
CS5で、さらに混沌とした状況になっているので、揃えた方がよさそうです。とりあえず、Illustratorに[テキスト属性なしでペースト]機能が欲しい。
- 「同じ位置にペースト」(Illustrator、Photoshop)と「元の位置にペースト」(InDesign)は揃えた方がいい
- 「ペーストスペシャル」(Dreamweaver)と「特殊ペースト」(Photoshop)は揃えた方がいい
- 「選択範囲内へペースト」(Photoshop、InDesign)と「内部にペースト」(Fireworks)は揃えた方がいい
ペースト | 複製 | 同じ座標にペースト | テキスト属性なしでペースト | |
---|---|---|---|---|
Illustrator | ドキュメントの中央 | - | 前面へペースト/背面へペースト command+F/command+B CS5では[同じ位置にペースト] (異なるアートボードの同じ座標) | なし |
Photoshop | ドキュメントの中央 | ([選択範囲をコピーしたレイヤー]) | CS5では編集→同じ位置にペースト (command+Jでも可能) | - |
InDesign | ドキュメントの中央 | 元の位置にペースト | フォーマットなしでペースト command+shift+V | |
Dreamweaver | - | - | - | ペーストスペシャル |
Fireworks | コピーしたものと同じ座標 | 編集→複製(右下に複製) 編集→クローン(同じ位置) | (ペースト) | なし |
Flash | ドキュメントの中央 | 編集→複製 | 同じ位置にペースト command+shift+V | なし |
かつての「QuarkXPress VS InDesign」や「GoLive VS Dreamweaver」などの図式は、マクロメディアの買収やQuarkXPressの自滅によって、ほぼなくなってしまった。マイクロソフトのExpression StudioやPhotoshopクローン的な対抗アプリこそがあるが、やはりIllustrator、InDesignは独壇場。たとえば、Illustratorは最大の敵が「Illustrator 10」というねじれ現象が起きていたり、InDesignはバージョン間の互換性が絶望的という現状がある。
これを回避するには、サブスクリプション(定額制)への移行が必須だと考える。つまり、毎月定額の支払いによって、常に最新版を使えるというもの。ユーザーの利便性を大きく損ねるバージョン互換問題、また、継続的なバグフィックスによって、より安定した製品を使えるというメリットを享受できるはずだ。
現状
- バージョンアップは交互に1.5年/2.0年の周期だったが、CS3→CS4→CS5は1.5年の周期に
- たとえば、Design PremiumのアップグレードはUSでは599ドルなのに、日本では98,700円。ローカライズの手間暇こそあれど、このレートは....
- 高機能なものが無料で使える時代に、20万円を超えるスイート製品という金額は割高に感じてしまう
- スイート製品でというわりに、また、5世代目にもかかわらず、アプリケーションごとにUIが異なる部分がまだまだ多々ある
ユーザーの現状
- 多くのユーザーはバージョンアップには興味がない(言い過ぎだとしても、熱狂的ではない)
- ひとつ飛ばしアップグレードが定番に(CS4を飛ばしてCS3からCS5に、など)
- PCがムチャクチャ低価格化していながらも、台数が多い現場ではなかなか簡単にはリプレースできない
- バージョンアップによって生じる環境(再)構築、ワークフロー検証というコストも無視できない
[ツール]→[プリフィックスの設定]を開く。デフォルトは「> 」なので、日本語入力モードでスペースバーを押し、全角スペースを挿入しておく。
command+shift+]キーを押すごとに行頭に全角スペースが挿入される。メニューから実行する場合には[ツール]→[プリフィックスを付加]をクリック
削除したい場合には、[ツール]→[行頭の空白文字を削除]をクリックします。
次の問題を解決するIllustrator CS5のアップデータ(ドットリリース)が出ました。
- PSDファイルを Illustrator CS5に読み込むと特色の彩度が失われる
- ガイドを点線に設定した場合のパフォーマンスに問題がある
- パスワード付きのAcrobat 10ドキュメントを開くことができない
- DXF読み込みの精度が十分でない
- 配置画像名に日本語の濁点および半濁点が含まれていると、CS以前のバージョン保存でリンクが無効になる
- 角丸の図形で、内側にカーブする境界線が裏返って外側にカーブする
- ファイルを開くまたは閉じる操作で原因不明のクラッシュが発生する
- セキュリティ上の問題
いわもとぶろぐで触れられているように、HTML5 Packをインストールしていると、このアップデートは失敗します。
HTML5 Packのインストール時にさしかえるファイルを戻せば、アップデート可能、とご案内されていますが、私の環境ではNGでした。
CS4までは絶望的なくらいアンインストール/インストールに時間がかかっていましたが、CS5ではサクっと終了します。Illustratorのみのアンインストール/インストールで10分ちょっとでいけますので、うまくいかない方は、アンインストール/インストールをお試しください。
Acrobat Xがリリースされ、アレ?と思ったのは、[文書]メニューの[ファイルサイズを縮小]、[アドバンスト]メニューの[PDFの最適化]がないこと。
探したところ、[ファイル]メニューの[別名で保存]のサブメニューに[サイズが縮小されたPDF]と[最適化されたPDF]が並んでいました。
軽量化という意味では、近い場所にまとめられたと考えるとよさそうです。