【鷹野雅弘】による最近のブログ記事
InDesign CS4/CS5/CS5.5/CS6/CCでのEPUB書き出し機能を比較してみました。
InDesign CCでは、EPUB書き出しがさらに強化されています。そのポイントをまとめてみました。
- EPUB書き出しに目次、索引が含まれるようになっただけでなく、リンクも行われる
- オブジェクトスタイルオプションの[基本属性]に[タグを書き出し]が追加される。div/spanを選択するか、任意のタグ(imgなど)を入力可能
- オブジェクトスタイルオプションの[書き出しオプション]に[EPUBおよびHTML]が追加され、[ラスタライズのカスタム設定](画像化)または[レイアウトのカスタム設定](整列やマージン、改ページなどの設定)を行える
- フォント埋め込み機能がiBooksでも実現されるようになった
- [段落スタイル]パネルメニューの[すべての書き出しタグを編集]をクリックすると表示される[すべての書き出しタグを編集]ダイアログボックスに、[CSSに含める]列が追加された
DTP Transitをご覧の方でしたらご存じだと思いますが、ユーザー主導のセミナーイベントとして、次のような有料セミナーが開催されています
- INDD(アイエヌディーディー):InDesignに特化
- dot-ai(ドット・エーアイ):Illustratorに特化
DTP系の場合、アドビや販社などが開催する無料セミナーが多いため、セミナーに有料?というムードがありますが、ユーザー主導のセミナーは、メーカーや販売会社の意向やバイアスが入らず、また、1-2セッションのために動くよりも、集中して学習できるのでコスパは悪くないと思うのです。
INDD、dot-ai、それぞれの次回の開催は次の通りです。正直、このような企画の存続が危うい状況ですので、サポートいただければ幸いです。
- dot-ai, Vol.2:2013年11月23日(土)、ベルサール九段で開催予定
- INDD 2014:2014年3月29日(土)、ベルサール九段で開催予定。
先日開催されたdot-ai, Vol.1「超絶アピアランス祭り」の樋口 泰行さんと大倉 壽子さんの「最近のIllustrator新機能の使いどころ」セッションにて、「Illustratorドキュメントに、Illustratorファイルを配置する」というワザが紹介されていました。
「いやいや、それは御法度でしょう」と思い込んでいたのですが、よくよく考えると、これを活用する機会は少なくありません。特に、シンボル機能をお使いの方は、うなづけるでしょう。
シンボル
シンボルはドキュメント内で同じオブジェクトを繰り返し使用する際に便利な機能です(Illustrator 10から搭載)。
Adobe Illustrator 10 新機能活用 - シンボル機能から引用すると、
同じオブジェクトを繰り返し使用する際に便利な「シンボル」。マスターグラフィックを作成して、それをシンボルとして登録すれば、シンボルのエイリアス(インスタンス)はオリジナルを参照するので、そのオブジェクトを何度使用してもファイルサイズは小さく保たれます。また、複雑なデザインの更新も素早く簡単に作業できます。
整理すると、シンボル機能の利点は次の2点。
- ファイルサイズを小さく保てる(何回使っても1つ分)
- シンボルを更新すると、インスタンスが一括で更新される
「会社のロゴデータを送ってください」とお願いすると「logo.ai」というデータが来たり、「顔写真送ってください」とお願いすると「picture.jpg」なんていうファイルをいただく度に、ちょっと悲しくなります。
データの送付先には人がいます。想像してみてください。「会社のロゴデータ」を数件集めている場合、受け取った人間のところには、いくつもの「logo.ai」が集まってしまいます。
- 同じ階層に、同じファイル名を置けないのでリネームする必要がある
- 違う階層にあった場合、パッケージ(=ファイル収集)などを行った場合、コンフリクト(=衝突)してしまう
- Quick Look、または、ファイルを開かない限り、内容がわからない(配置時にも一手間かかります)
そんなわけで、常にデータを受け渡しすることを前提に、固有のファイル名を付けておくのが正解だと思うのです。