第146回 バンフーセミナー(InDesign)が終了しました
2013年5月21日(火)、ベルサール神保町3Fで第146回 バンフーセミナーが開催され、130名ほどの方が参加されました。
鷹野雅弘(スイッチ、DTP Transit)と高見久子さん(バンフートレーニングスクール)が講師を担当し、「InDesignでスキルアップする上で、つまづきやすいポイント」をテーマに、デモを交えながら次の項目を取り上げました。
- 段落スタイル(基準、[選択範囲にスタイルを適用]、次のスタイル)
- 見出しテキストの背景を角丸に(テキストフレームを使用、段落境界線の点と間隔のカラーを使用)
- アウトライン作成(=グラフィックス化)での注意点
- マスターページ(入れ子、プレイマリテキストフレーム)
- パッケージ(和文フォントの収集とフォントの消失)
- バージョン互換問題(IDML書き出し)
- 電子書籍(EPUB)
- Creative Cloud(InDesign CCの特徴、CCのメリットなど)
バージョン互換のトピックでご紹介したユーティリティは次の2つです。
当日は紹介できませんでしたが、魚津システム謹製 InDesignのあふれ処理プラグイン(無料版)も重宝すると思います。
デモデータ
- デモデータのダウンロード(12.4MB、基本的にInDesign CS6形式です)
EPUB
セミナーでは、次のInDesignドキュメントをEPUB化するという想定で解説しました。
完成したEPUBを、iPad上のiBooksで閲覧するデモ。見出し(h1、h2)、本文(p)のみの設定のみで、InDesignで設定したフォント、フォントサイズ、行間、文字カラーなどの設定は書き出していません。
ユーザーは次の変更を行えます。
- 画面の明るさ(輝度)
- フォントサイズ(小さく/大きく)
- フォント(游ゴシック体、游明朝体、ヒラギノ角ゴ、ヒラギノ明朝、ヒラギノ丸ゴ W4)
- テーマ(White、Sepia、Night)
- テーマ(Book、Full Screen、Scroll)
下手にフォント、フォントサイズ、行間、文字カラーなどを設定していると、逆に読みにくくなってしまう可能性があります。
ちょっと古い記事ですが、Tool Garageの連載をご覧ください。
こちらも記事もあわせて。
追記(2013年5月24日):
次回(第148回)バンフーセミナーは、今回の続編として「InDesignからのEPUB制作を通してものにするおさえておきたいHTML/CSSのキホン」と題してお送りする予定です。
iPhone/iPadでEPUBを閲覧するアプリ「iBooks」が日本語対応になり、電子書籍のひとつのフォーマットであるEPUBに取り組もうという方も少なくないでしょう。
InDesignはCS5.5以降、バージョンを重ねるごとにEPUB書き出しを強化していますが、そのまま書き出して、というわけにはいかず、書き出し前にちょっとした手間をかけたり、書き出し後にも調整の必要があります。
今回は、InDesignからのEPUB書き出し、そしてのその調整というワークフローを通して、全体の流れを把握し、また、キホンとしておさえておきたいHTML/CSSについて解説します。