あまりWebのことに詳しくないDTP系の方へのURLに関するいくつかのヒント

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2011年10月23日、更新日:2012年4月11日
 

個別にお伝えしてきているのですが、ちょっとまとめておきます。

Webのコンテンツを消してしまうのはもったいないです

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コンテンツは財産です。たとえば、イベントのページは、そのイベントが終了して数年たったとして、あとから検索した人がそのイベントの内容や出演者などを知る情報源として価値があるものです。

イベント主催側にとっても、出演者にとっても実績としてのエビデンス(証拠的なもの)です。

単純に、そこにアクセスしたユーザーは「そのページはありません」と言われると残念ですし、まったく違うコンテンツになってしまっているとビックリします。

パーマリンク(固定リンク)を意識しましょう

(前項の終わりの方でも繰り返していますが)コンテンツには、ひとつひとつのパーマリンク(固定リンク)、つまり、それぞれのURLが与えられるべきです。

つまり、あるリンク先をクリックしたときに、状況によって(たとえば年が変わったら)異なるコンテンツが表示されるのはおかしいです。

そういう意味では、たとえば、現在、イベント情報がトップページに掲載されているから、といってトップページのURLを教えるのでなく、そのイベントが終了してもそのコンテンツにたどり着けるように、そのコンテンツのパーマリンクを教えるべきです。

また、そのページが長尺のときには、コンテンツのブロックごとに見出しにid属性をつけておきましょう。たとえば、あるイベントのタイムテーブルを参照したいとき「https://lp19.cssnite.jp/reprise.html」だと上から順番に見ていくしかありませんが、「https://lp19.cssnite.jp/reprise.html#timetable」なら、タイムテーブルにすぐにたどり着けます。

これはいうなれば、「被リンクは財産です」ということです。被リンク(ほかのサイトからリンクされること)の数は、サイトの価値のひとつの指標ですが、その割に、そんなに簡単にはリンクしてもらえません。もったいないお化けがでます。

「年」を入れましょう

Webのコンテンツはすぐに陳腐化します。「●月●日」だけの情報では、その翌年に、どの年のことか分からなくなってしまいます。

ブログのように、記事が執筆された年月日が記入されているものでさえ、日付が書いてある箇所はマチマチですから、「この記事って、いつのこと?」と迷ってしまいます。

たとえば、ブログなど他のサイトに貼っていただくことを前提とするバナーはなおさらです。

ディレクトリも情報です

たとえば「https://www.dtp-transit.jp/adobe/illustrator/post_1355.html」というURLからは「あ〜、アドビ関連の記事で、Illustratorの内容なんだな」ということがわかります。「https://www.dtp-booster.com/vol17/」であれば、「あ、17回目の開催なのね」とわかります。

たとえば、イベントの告知ページのURLが「https://www.abc.com/blog-entry-65.html」だと、単なる記事にしか見えません。

最近は、Wikipediaやアマゾンなど、日本語をURLに用いて「https://www.dtp-transit.jp/adobe/illustrator/post_1355.html」を「https://www.dtp-transit.jp/adobe/illustrator/面のカラーをコントロールする.html」にする例も増えてきました。

現在、多くのブラウザではこれをサポートしていますが、ブラウザからテキストエディタにペーストすると、「https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A8%E3%83%90%E3%82%B9」のようになってしまうため、賛否両論ですが...

ご参考

追記(2011年11月2日):

M.C.P.C.さんにてエントリーいただきました。

  • M.C.P.C.: Webのコンテンツで「年」を入れたがらない場合がある

    サイトの見栄えを判断する人は、「情報が切り取られて判断される」という実感がないことがあって、「どうせ自サイトに掲載するんだから、わかるだろ」という理由から、「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした・なぜ」の5W1Hを入れるのを嫌うことがあります。

一理ありますけど、実感のない人に実感を持っていただくことがこのエントリーの目的です。

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