印刷業界の人と話すときに知っておきたいいくつかの業界用語
どの業界でも、専門用語・業界用語を使うことで"仲間"として認められる、そんなことがある。 印刷系の人と話すときに、下記の用語を使うと「おっ、知っているな」と思ってもらえるかも。
私自身、なにこれ?と思った経験から。もし、誤りがあれば、ご指摘ください。
スミ
黒のことを指す。当然、黒を連想させる「墨」から来ている。印刷ではCMYKというカラーを利用するが、Cyan(シアン:水色に近い青)、Magenta(マゼンタ:ピンクに近い赤)、Yellow(イエロー)と来て、Blackだけは(blacK、Kurokey plate)と表現する。BはBlueを想起させ、紛らわしいというのが理由のようです。
なお、K版を「スミ版」ともいう。
追記(2月11日):久保田さんからご指摘いただき、Kの略を修正しました。
キンアカ
アオはC版(Cyan)、アカはM版(Magenta)を指すため、いわゆる「赤」は「キンアカ」(金赤)と呼ぶことが多い。M100Y100としている現場もありますが、JISでは「M90Y100」になっています。つまり、現場によって、キンアカがどの色を指すのかは異なることがあります。
ケヌキ
「毛抜き合わせ」が元の用語で、異なる版が重ならないことを指す。 ここから転じて、たとえばAさん、Bさんのシフト(出勤)がかぶらずに入れ替わる場合などに使うことも。
オモテケイ
0.1mmの罫線のこと。ヘアラインとも呼ばれる。
基本的にこれ以下の細い罫を使うと、かすれてしまうことがあるので注意したい。 なお、イロケイ(カラー設定が行われている罫)の場合には、ウラケイ(0.3-0.mm)程度にしないとやはりかすれてしまうことがある。印刷では、スミ版(黒)以外の版の網点は角度がついているため。
ミミダレ、アマダレ
ミミダレは「?」、アマダレは「!」のこと。
約物(やくもの)
句読点、括弧などのこと。「やくぶつ」と読むと「薬物」になってしまうので注意。