いろいろなプレゼンモード(Acrobat、プレビュー.app)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2013年3月11日、更新日:2013年11月 5日
 

プレゼンのためのスライドはKeynote、PowerPointで作成されることが一般的ですが、現場の状況(PCのコンディションや、入れ替えの手間の削減)のために、バックアップとして用意したPDFを使うケースが生じます。

Mac環境でPDFを閲覧にするには、「Adobe Acrobat」と「プレビュー.app」がありますが、その挙動について比較してみました。

Acrobat

[表示]→[フルスクリーンモード]をクリックしてスライドショーを開始。キーボードショートカットは、command+L(show in Large?/fuLL)。

スペースバーでページをめくるとマウスポインターが表示されてしまうので環境設定の[フルスクリーン]カテゴリで、[マウスカーソル]を「常に隠す」に設定しておきましょう。

プレビュー.app

プレビュー.app(6.0.1、OS X 10.8)には、2つのプレゼンモードがあります。

スライドショー

  • [表示]メニューの[スライドショー]をクリック、または、command+shift+Fでスライドショーを開始
  • スペースバーを使うと、ディゾルブのトランジションが適用される(矢印キーを使うときにはトランジションは実行されない)
  • スペースバーを使ってスライドショーを実行すると、自動スライドショーになる(各ページの表示時間は4秒。スペースバーを押して、手動でめくることもできる)
  • 矢印キーを押すと、コントローラーが表示されてしまう。なお、このコントローラーの「▶▶|」は最終ページへの移動でなく、次のページを表示

フルスクリーンにする

  • [表示]メニューの[フルスクリーンにする]をクリック、または、command+control+Fでスライドショーを開始
  • トラックパッドを2本指でフリックすることで、手動で「押し出し」のトランジションを実行できる(矢印キーやスペースバーを使う場合には、トランジションは表示されない)
  • トランジション時、「66/105ページ」のように「現在のページ数/総ページ数」が表示されてしまう。プレゼン時、これはノイズでしかないので不要
  • スライドショー実行時に、command+option+Gでページ番号の指定が可能

「スライドショー」と「フルスクリーンにする」の比較

帯に短し、襷に長し... 使い分けが難しいところですが、「スライドショー」は自動スライドショー、プレゼンには「フルスクリーンにする」を使って、フリックでめくるのがよさそうに思います。

  ページめくり トランジション ページ番号表示
矢印キー スペースバー トラックパッド
スライドショー ディゾルブ
(スペースバー利用時のみ)
フルスクリーン 押し出し
(フリック時のみ)

結論

プレゼンでPDFを表示する際には、Acrobat.appを使うのがよいでしょう。

Adobe Creative Stationで「知ってるようで、知らずに損してるAcrobatとPDFのアレコレ」と題して連載しています。

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