いろいろなプレゼンモード(Acrobat、プレビュー.app)
プレゼンのためのスライドはKeynote、PowerPointで作成されることが一般的ですが、現場の状況(PCのコンディションや、入れ替えの手間の削減)のために、バックアップとして用意したPDFを使うケースが生じます。
Mac環境でPDFを閲覧にするには、「Adobe Acrobat」と「プレビュー.app」がありますが、その挙動について比較してみました。
Acrobat
[表示]→[フルスクリーンモード]をクリックしてスライドショーを開始。キーボードショートカットは、command+L(show in Large?/fuLL)。
スペースバーでページをめくるとマウスポインターが表示されてしまうので環境設定の[フルスクリーン]カテゴリで、[マウスカーソル]を「常に隠す」に設定しておきましょう。
プレビュー.app
プレビュー.app(6.0.1、OS X 10.8)には、2つのプレゼンモードがあります。
スライドショー
- [表示]メニューの[スライドショー]をクリック、または、command+shift+Fでスライドショーを開始
- スペースバーを使うと、ディゾルブのトランジションが適用される(矢印キーを使うときにはトランジションは実行されない)
- スペースバーを使ってスライドショーを実行すると、自動スライドショーになる(各ページの表示時間は4秒。スペースバーを押して、手動でめくることもできる)
- 矢印キーを押すと、コントローラーが表示されてしまう。なお、このコントローラーの「▶▶|」は最終ページへの移動でなく、次のページを表示
フルスクリーンにする
- [表示]メニューの[フルスクリーンにする]をクリック、または、command+control+Fでスライドショーを開始
- トラックパッドを2本指でフリックすることで、手動で「押し出し」のトランジションを実行できる(矢印キーやスペースバーを使う場合には、トランジションは表示されない)
- トランジション時、「66/105ページ」のように「現在のページ数/総ページ数」が表示されてしまう。プレゼン時、これはノイズでしかないので不要
- スライドショー実行時に、command+option+Gでページ番号の指定が可能
「スライドショー」と「フルスクリーンにする」の比較
帯に短し、襷に長し... 使い分けが難しいところですが、「スライドショー」は自動スライドショー、プレゼンには「フルスクリーンにする」を使って、フリックでめくるのがよさそうに思います。
ページめくり | トランジション | ページ番号表示 | |||
---|---|---|---|---|---|
矢印キー | スペースバー | トラックパッド | |||
スライドショー | ディゾルブ (スペースバー利用時のみ) |
||||
フルスクリーン | 押し出し (フリック時のみ) |
結論
プレゼンでPDFを表示する際には、Acrobat.appを使うのがよいでしょう。
Adobe Creative Stationで「知ってるようで、知らずに損してるAcrobatとPDFのアレコレ」と題して連載しています。