ファイル名やスタイル名などで複数語を連結する方法(キャメルケース、スネークケース、ケバブケース)

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2017年4月30日、更新日:2017年4月30日
 

IllustratorやInDesignなど、DTP系アプリケーションを使う際、ファイル名やスタイル名などは、極力英数字を用い、また、スペースを使わないのが無難です。

  • メールはともかく、ウェブやサーバーなどで使う場合、スペースは「%20」と変換されてしまうことがある
  • macOS←→Windowsでデータを共有する場合、ファイル名内の濁点が文字化けする(InDesignのリンクファイル)

連結方法の呼び方

大文字で区別するほか、ハイフン、アンダースコアで連結する方法があります。

呼び方連結方法備考
キャメルケースcamelCase(大文字)らくだ
スネークケースsnake_caseアンダースコア
ケバブケースkebab-caseハイフンケバブ

「スネークケース」は以前から呼ばれていますが、ハイフンでつなぐものは「チェーンケース」と呼ばれていました。ケバブケースは言い得て妙ですので、広まりそうです。

2つのキャメルケース

キャメルケースには、1つ目の要素語の最初を大文字ではじめるもの、小文字ではじめるものがあります。

名称別名表記例備考
パスカルケースアッパーキャメルケースGetInputReader複合語の先頭を大文字で書き始める。
キャメルケースローワーキャメルケースgetInputReader複合語の先頭を小文字で書き始める。

アンダーバーは和製英語

「アンダーバー」は和製英語。正確には「アンダースコア」です。

とは言っても、アンダーバーとして定着しつつあるので、日本で使う分には問題ないと言えます。

改めてまとめ

呼び方連結方法別名
キャメルケースcamelCase(大文字)
  • バイキャピタライゼーション bi-capitalization
  • インターキャプスintercaps
  • ミックストケースmixed-case
  • ローワーキャメルケースlower-camelcase
  • キャメルケース
CamelCase(大文字)

1つ目の単語も大文字
  • アッパーキャメルケースupper-camelcase
  • パスカルケースpascal-case
スネークケースsnake_caseアンダースコア

チェーンケースchain case
(チェインケース)

ケバブケースkebab-caseハイフン
  • spinal-case
  • Train-Case
  • Lisp-case

オススメはハイフン

連結方法には、ハイフンが望ましいと考えています。

  • 視認性が高い(ぱっと見てわかりやすい)
  • 入力しやすい
  • アンダーラインを付けたときに、アンダースコアはくっつきすぎる
  • Finderでファイル名を選択するとき、ダブルクリックで単語を選択できる(Path Finder 7ではNG)

難点として、変数名などでハイフンがマイナスとして扱われてしまうことがあります。

アドビ製品(など)とファイル名

PhotoShop、Indesignは誤り。正確にはPhotoshop、InDesignです。After Effectsはスペースで区切っていたりと、一貫性がないのでややこしいですね。

誤り正しい用例
PhotoShopPhotoshopどれでもない
IndesignInDesignキャメルケース
AfterEffectsAfter Effectsスペース
MacOSXMac OS Xスペース
FireWorksFireworksどれでもない
PagemakerPageMakerキャメルケース
DreamWeaverDreamweaverどれでもない
DropBoxDropboxどれでもない

「通じればいい」という考えもありますが、固有名刺の表記などは記事全体の信頼性が低下してしまいますし、クライアントの商品名など、仕事上での信頼関係を損ねてしまうことがあるので、注意が必要です。

参考

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