フォント管理ツールを使う理由(2017年)
DTPやWeb制作などをされている場合、非常に多くのフォントをインストールしている方が多いでしょう。その場合、なにかしらのフォント管理ツールは必須です。
MacユーザーならFontExplorer X Proがオススメです。
『10倍ラクするIllustrator仕事術』(増強改訂版)のアウトテイク(=掲載しなかった 原稿)から、フォント管理についてまとめたPDF(8ページ)をダウンロードいただけるようにしましたので、ご利用ください。
状況
モリパスやLETSなどをはじめとする「年間契約/使い放題」のサービス、OSがインストールするフォント、アドビがインストールするフォント、また、商品版に劣らないフリーフォントなど、ドライブ内のフォント数は年々増えつつあります。
フォント管理ツールを使わないと…
よいことがひとつもありません。
- アプリケーションの起動に時間がかかる
- フォントの選択に時間がかかる
- MS Officeなど、フォントのインストール数が多いと起動しないなどのトラブルが生じることが’ある
ご参考
- フォントのインストール後、PCの起動が遅くなったり、デスクトップの文字が化けしたりします | よくあるご質問 | サポート | 株式会社モリサワ
- 大量のフォントがインストールされた Mac OS 上で Office 2016 for Mac が起動しない
どんなツールがあるの?
2017年3月28日現在、入手できるものをまとめてみました。
FontExplorer X Proは、Windows版もあったのですが、現在はリリースされていないようです。
製品名 | Mac | Windows | 日本語化 | 金額 | |
---|---|---|---|---|---|
ツール | FontExplorer X Pro | $99.00 | |||
RightFont for Mac | $39.95 | ||||
NexusFont | 無料 | ||||
Suitcase Fusion | $119.95 | ||||
バンドル | Font Book.app | OS付属 | |||
Font Keeper (モリサワ) | 無料(会員向け) | ||||
LETS FontACE (フォントワークス) | 無料(会員向け) |
たくさんのフォントをインストールしている場合、Font Book.appは激重です。選択肢に入りません。
どれがよいの?
Mac OS X(macOS)にはFont Book.app、モリパス会員にはFont Keeper(モリサワ)、LETS会員にはFontACEなどが提供されていますが、どれも“帯に短し”で、仕事のツールとしては選択肢からはずれます。
- モリサワフォントを効率よく利用できる「FontKeeper」と「GlyphPalette」とは?インストール方法と使い方 - レボピットラボ
- MORISAWA PASSPORT FontKeeper - ちくちく日記
Font Book.appは一見よいのですが、大量のフォントを登録すると激重です。
私は、古くから使っているFontExplorer X Proが馴染んでいます。
これから導入される方はRightFont for Macがよいでしょう。
RightFontの評判
- RightFont for Mac – すべての Mac に必要なただ一つのフォント マネージャ :: [ FLAT ] Develop | ONO TAKEHIKO from aguije inc.
- RightFontで変わる。Macのフォント選びの新しいワークフローの可能性 – Rriver
- RightFont for Macで高速フォント検索!フォント管理の悩みがなくなる! | 株式会社bridge
- RightFont で劇的に変わるフォント選び。 - 大阪・兵庫・加古川 ホームページ制作のAWESOME | WEB・ホームページ制作、WEBマーケティング・SEO対策
追記:やっぱり、FontExplorer X Proがオススメ
この記事を書いた後、RightFont for Macを試してみたのですが、やっぱり、FontExplorer X Proがよいと思います。
- 日本語が通る
- 「ライブラリ/Fonts」フォルダーを(手動で手を入れなくても)管理できる
- セットを作っていくと、2ペイン(メイン+サイドバー)が圧倒的に便利
FontExplorer X Proのダメな点は、オートアクティベーションのプラグインがちゃんとしていないことくらいです。
- フォント管理2013(10.8対応、FontExplorer X Pro編) - DTP Transit
- FontExplorer X Proが6.0にバージョンアップして、メニューが日本語化 - DTP Transit
- FontExplorer Xが日本語化したぞーーー! - ちくちく日記
追記(2)
Suitcase Fusion派から、Mac・Windows両対応で、同じUIで使えるからいいよ!とコメントいただきました。
昔、Suitcase派だったのですが、いつの間にか、FontExplorer X Proに改宗し、ここ数バージョン、アップグレードもせず、じっくり検証していませんが、Suitcase Fusionも歴史と定評があるソリューションとして、追記しておきます。
使い勝手がOSによって変わるのが面倒なので、僕はSuitcase Fusion派。
— しばっち Hiroki Shibata (@sivacchi) 2017年4月4日
フォント管理ツールを使う理由(2017年) - DTP Transit https://t.co/qOWInUTALK @DTP_Transitさんから
う〜んなぜ毎年SuitcaseFusionへの言及は無いのでしょう。 フォント管理ツールを使う理由(2017年) - DTP Transit https://t.co/ZPXtfDal0E @DTP_Transitさんから
— sawa_tomo (@tomogun) 2017年4月4日
追記:
コメントいただきました。
「FontExplorer X Proは、Windows版もあったのですが、現在はリリースされていないようです。」とありますが、容易に購入できないだけです。モノタイプ社に問い合わせたところ、Mac版でいいので購入し、Win版の最新版をダウンロードして、使用くださいとのことでした。実際購入してダウンロードしたものは、Win版でもライセンスとして認識しました。少し前にはアップデートもされました(Ver.3.5.2).。
Windows版にも優れたフォント管理ツールがないので、FontExplorer X Proに頼っています、
追記
macOS Sierra(10.12)以降、「/System/Library/Assets/com_apple|_MobileAsset_Font3」にも、どっさりフォントが格納されています。
「/System/Library/Assets/com_apple|_MobileAsset_Font3」ごと、FontExplorer X Proに登録して不要なフォントの使用を停止するとよいでしょう。
- Apple L*iGothic Medium.ttf
- Apple LiSung Light.ttf
- Baoli.ttc
- BiauKai.ttf
- Gungseouche.ttf
- Hannotate.ttc
- Hanzipen.ttc
- HeadlineA.ttf
- Hei.ttf
- Hiragino Sans CNS.ttc
- Kai.ttf
- Kaiti.ttc
- Klee.ttc
- Kyokasho.ttc
- Lantinghei.ttc
- Libian.ttc
- LingWaiSC-Medium.otf
- LingWaiTC-Medium.otf
- NanumGothic.ttc
- NanumMyeongjo.ttc
- NanumScript.ttc
- Osaka.ttf
- OsakaMono.ttf
- PCmyoungjo.ttf
- Pilgiche.ttf
- ToppanBunkyuGothic.ttc
- ToppanBunkyuMidashiGothic-ExtraBold.otf
- ToppanBunkyuMidashiMincho-ExtraBold.otf
- ToppanBunkyuMincho-Regular.otf
- TsukushiAMaruGothic.ttc
- TsukushiBMaruGothic.ttc
- WawaSC-Regular.otf
- WawaTC-Regular.otf
- WeibeiSC-Bold.otf
- WeibeiTC-Bold.otf
- Xingkai.ttc
- Yu Gothic Bold.otf
- Yu Gothic Medium.otf
- Yuanti.ttc
- YuMincho.ttc
- YuppySC-Regular.otf
- YuppyTC-Regular.otf
- 儷宋 Pro.ttf
- 儷黑 Pro.ttf
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- 华文细黑.ttf
华文黑体.ttf