InDesignからePub書き出しする光と影
本日、市川せうぞーさんがtwitterで次のように発言されていました。
何度もいうが、InDesignは商業印刷物をつくるためのプラットフォーム。EPUBを生成するためのアプリケーションじゃない。なぜわざわざ面倒なバッドノウハウを重ねるのか? ちなみに、ADPPに過度な期待があるみたいだけど、みんなアプリを作りたいわけじゃないよね。
私なりにInDesignからePub書き出しするいい点/悪い点についてまとめてみました。
よい点:
- 手慣れたアプリを使って作業できるのは、やっぱりほっとする
- 手軽にePub構造のファイルを書き出せる
注意点(ワーフフローを見直さなければならない点)
- ファイル名に日本語は厳禁
- 段落スタイル名にも日本語は厳禁
- 「<html xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml">」を「<html xmlns="https://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">」のようにする必要あり(この作業はInDesignでは行えないのでSigilなどを利用)
- InDesignが自動変換してくれるが、やっぱり最適化した画像を用意した方がよい
よくない点:
その他
- たとえば、すでにレイアウトされている原稿があった場合、1フレームにする手間を考えると、テキストだけDreamweaverに持ち込んでマークアップした方が(ある程度)Dreamweaverに慣れていればはやい
まとめとメモ
- 市川せうぞーさんの意見には半分賛成、半分反対。DTP側の人間が、InDesignを離れて、HTML/CSSを手打ちしたり、Dreamweaverでの作業のウエイトが上がるのは苦痛だと思う(そっちの方が本筋だと思うけど)
- 実装のスキルと、たとえば、デフォルトのフォントサイズはどのくらいがよいのか、といったノウハウは別もの
- InDesignがメニューコマンドにEPUB書き出しをうたうなら、もっと実用レベルの実装を行うべき
- DreamweaverからePub書き出しするソリューションがあれば、これがベストかも