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2013年7月18日(木)、ベルサール神保町3Fで第148回 バンフーセミナーが開催され、130名ほどの方が参加されました。
参照リンク(ツールなど)
- Readium | Digital Publishing meets Open Web(解凍したフォルダーを再度、EPUBに圧縮するためのユーティリティ、Mac用)
- Murasaki(Mac上でEPUBを閲覧するビューアー、800円)
- StuffIt Expander(解凍したフォルダーを再度、EPUBに圧縮するためのユーティリティ、Windows用)
- sigil - The EPUB Editor - Google Project Hosting(EPUB編集エディター、Mac版/Windows版があり、無償)
ダウンロードデータ
データをご希望の方は、お手数ですが、こちらのフォームにお答えください。
InDesign CS4/CS5/CS5.5/CS6/CCでのEPUB書き出し機能を比較してみました。
2013年5月21日(火)、ベルサール神保町3Fで第146回 バンフーセミナーが開催され、130名ほどの方が参加されました。
鷹野雅弘(スイッチ、DTP Transit)と高見久子さん(バンフートレーニングスクール)が講師を担当し、「InDesignでスキルアップする上で、つまづきやすいポイント」をテーマに、デモを交えながら次の項目を取り上げました。
- 段落スタイル(基準、[選択範囲にスタイルを適用]、次のスタイル)
- 見出しテキストの背景を角丸に(テキストフレームを使用、段落境界線の点と間隔のカラーを使用)
- アウトライン作成(=グラフィックス化)での注意点
- マスターページ(入れ子、プレイマリテキストフレーム)
- パッケージ(和文フォントの収集とフォントの消失)
- バージョン互換問題(IDML書き出し)
- 電子書籍(EPUB)
- Creative Cloud(InDesign CCの特徴、CCのメリットなど)
バージョン互換のトピックでご紹介したユーティリティは次の2つです。
当日は紹介できませんでしたが、魚津システム謹製 InDesignのあふれ処理プラグイン(無料版)も重宝すると思います。
2007年7月にマイナビ(当時はマイコミ)から文庫スタイルの『変革期のウェブ』という書籍をリリースしました(私は企画、編集、DTPを担当)。
絶版になって久しいということもあり、今年(2013年)になってEPUBで再リリースしました(下部にパブーのリンクを掲載。無償です)。
元が縦組みだったのでそのままでもよかったのですが、横組みにすることにして再編集しました。これがムチャクチャ大変な作業だったのです。
「横組み ←→ 縦組み」の変換で必要な編集作業
「横組み ←→ 縦組み」の変換は、単純に組方向を変えるだけでなく、次のような作業が必要です。
- 横組みでは「Twitter」「Web」とするところ、縦組みでは「ツイッター」「ウェブ」のようにカタカナで扱うことが多い(アルファベットのままだと、書籍の内容によっては読みにくい)
- 横組みでは「12,000人」とするところ、縦組みでは「一万二千人」のように記述する。この変換は手作業でないと厳しい。
- 横組みでは「1行」とするところ、縦組みでは「一行」のように記述する。でも、「一連」や「一番」、もちろん、「一所懸命」は漢数字のまま、これも単純に置き換えられませんので、すべての文章をチェックする必要がある。
いうまでもなく、上記は「縦組み → 横組み」だけでなく、「横組み → 縦組み」も同様ですよね。私個人の意見としては、電子書籍において、縦組みにこだわりすぎるのはどうかな、と思ったりします(もちろん、元原稿が縦組みであれば、それを流用するのはよいと思いますけれど)。
規格やリーダーが対応しているから、といって、単純に組方向変えればいい、というわけにはいきませんし、真の縦組み対応には、きちんとした編集作業が不可欠です。
ただでさえ、予算が取られていることが少ないですが、編集作業の予算を組み込まないと悲惨なことになります。
先日、パブーにて『変革期のウェブ』という電子書籍をリリースしました。
編集時に、表紙画像が表示されずに困りました。結論からいうと、[ブックブラウザー]内に挿入しておいた画像を選択して右クリックし、[セマンティクスを追加]→[表紙の画像]にチェックを付けます。
「content.opf」の中の「manufest」要素の中に<item href="Images/cover-06.png" id="cover-image" media-type="image/png" />のように記述されていても、セマンティクスを追加を行う必要があるようです。