【コラム】カテゴリの記事
基本的には「何かあったら、ご相談ください」的なスタンスなのですが、エイプリルフールみたいなご連絡(質問)をいただきましたので、お伝えしておきます。
- DTP Transit、および、株式会社スイッチは、テクニカルサポートの窓口ではありません。基本的にはアドビ システムズに聞いていただくのが筋です。
- せめて名前と所属をお伝えいただくとよいと思うのです。回答の仕方が変わってくるので、「印刷会社のオペレーターです」「デザイナーです」など、どのようなスタンス(部門)でお仕事されているのかは必要な情報です。
- OS(Mac OS/Windows)および、そのバージョン、アプリのバージョン(サブバージョンまで)は絶対必要です。
- できればデータをご提供ください。たとえば、今回の場合、使っているフォントがわからなければなんともいえないし、合成フォント名の付け方が原因になっている、ということがあります。
上記は、DTP Transit宛てだけでなく、同僚や友人でも、対アドビでも、テクニカルな問題を解決するのに必要な情報です。
「すごく忙しそうなのに、ブログ(このDTP Transit)とか書いてる時間、よくありますよね」と言われることがよくあるのですが、調べてわかったことでも忘れてしまったり... 一番の読者は未来の自分。つまり、「情けは人のためならず」なのです。
- 改めて文章にしてみると、整理できる
- 操作方法や手順など、社内での標準化、という考えを忘れてはならない(業界全体が広い意味での"社内"ともいえるし)
なかなか踏み出せないという人のために、少しだけ書いておくと、
- 誰も知らない特別なノウハウを書く必要はない
- 間違ったことを書いてもいい。というか、正しいと思って書いていても間違っていたり、もっとスピーディな方法があることはあるし、誰かが指摘してくれるかも
- ごくまれに何かいう人がいるかもしれないけど、スルー力を身につけよう
- ドメイン取ったりしなくて、無料ブログや、今だったらTumblrではじめるのがいいかも
- 更新頻度を名言する必要はないし、時間が空いてしまっても何の問題もない(自分のため、と割り切る)
「ここで紹介されているコレっていいね」みたいな記事もアリなんじゃないかと思います。とりあえず、DTP Transitの記事は転載等、ご自由にどうぞ。
かつての「QuarkXPress VS InDesign」や「GoLive VS Dreamweaver」などの図式は、マクロメディアの買収やQuarkXPressの自滅によって、ほぼなくなってしまった。マイクロソフトのExpression StudioやPhotoshopクローン的な対抗アプリこそがあるが、やはりIllustrator、InDesignは独壇場。たとえば、Illustratorは最大の敵が「Illustrator 10」というねじれ現象が起きていたり、InDesignはバージョン間の互換性が絶望的という現状がある。
これを回避するには、サブスクリプション(定額制)への移行が必須だと考える。つまり、毎月定額の支払いによって、常に最新版を使えるというもの。ユーザーの利便性を大きく損ねるバージョン互換問題、また、継続的なバグフィックスによって、より安定した製品を使えるというメリットを享受できるはずだ。
現状
- バージョンアップは交互に1.5年/2.0年の周期だったが、CS3→CS4→CS5は1.5年の周期に
- たとえば、Design PremiumのアップグレードはUSでは599ドルなのに、日本では98,700円。ローカライズの手間暇こそあれど、このレートは....
- 高機能なものが無料で使える時代に、20万円を超えるスイート製品という金額は割高に感じてしまう
- スイート製品でというわりに、また、5世代目にもかかわらず、アプリケーションごとにUIが異なる部分がまだまだ多々ある
ユーザーの現状
- 多くのユーザーはバージョンアップには興味がない(言い過ぎだとしても、熱狂的ではない)
- ひとつ飛ばしアップグレードが定番に(CS4を飛ばしてCS3からCS5に、など)
- PCがムチャクチャ低価格化していながらも、台数が多い現場ではなかなか簡単にはリプレースできない
- バージョンアップによって生じる環境(再)構築、ワークフロー検証というコストも無視できない
不慮のデータ損失は、プロとして言い訳できない。しかも、損失したデータを取り戻すための時間や労力は、金額にしたら相当な額になるだろう。
ハードやソフトは稼げばまた買えるが、時間をかけても同じようにできないデータも少なくないものだ。マーフィーの法則よろしく、手を抜いたときに消失してしまうのがデータである。ここでは、「データは財産」という観点からとらえていきたいと思う。
まず、バックアップの三箇条についておさえておこう。その三箇条とは「バックアップ先は異なるメディアに」、「バックアップは最低ふたつ」、「朝イチにやる」である。
バックアップ先は異なるメディアに
同一ハードディスク内の複製はバックアップとは呼ばない。そのボリュームごとお陀仏になればすべてがお釈迦になる。
そこで、別のハードディスク、MO、CD-R、DVD-Rを活用しよう。CD-Rに劣らず、DVD-Rのメディアも安価なものが出回ってきた。
また最近、ブロードバンド化にともないFTPサーバにバックアップするという選択肢も現実的なものとなっている。たとえオフィスごとなくなったとしても、別の場所に保存されているという意味では究極のバックアップといえる。
ちゃんと使えるアプリケーションが無料で使えたりする時代に、アップグレードで10万円以上するソフトウェアを導入するのは(相対的に)高く感じます。
ましてや、アップグレードサイクルは1.5-2.0年。これって、「ようやく手に馴染んだ」というタイミングですので、重税感がつきまとうのは当然です。
以下は、必ずしも、新バージョンを導入していくことが正しい選択肢というわけではないということを前提にしつつ。