『文字の組み方--組版/見てわかる新常識』
大熊 肇さんの執筆による『文字の組み方--組版/見てわかる新常識』が発売されました。
一律1歯詰めは、写植の初期の頃、レンズのゆがみをごまかすために小さく作られていた字面を補正する智恵だ。字面が大きいデジタルフォントでする必要はない。写植の字面が小さかった頃にこの方法を考えついたデザイナーには敬意を表するが、その方法だけが残り、「なぜそうするか」が伝わっていないのだろう。
など、含蓄ある解説が「トホホな組版」と「好ましい組版」の実例がセットでついていて、わかりやすい。 多少なりとも組版に関わる方なら、ぜひとも目を通しておきたい1冊です。
大熊さんは、PAGE2010「デジタルワークフロー・ソリューションZONE」にて、『組版/見て分かる新常識』というセッションを担当されていました。実は、その前の枠でセッションを持っており、楽屋でお弁当を食べていたのですが、聞こえてくる音声から「これは聞かないとヤバイ!」と感じ、途中から拝聴しました。
前半、聞き逃してしまったのが惜しくて、翌週末に名古屋で開催された第16回DTPの勉強部屋まで足を伸ばしました。