制作環境:ソリッドステートドライブとCS5
昨年(2010年)10月に発表されたMacBook Airがバカ売れしているようですが、「軽い」以外の大きな要因のひとつに速いという点が挙げられます。
2008年の初代MacBook AirではオプションだったSSD(ソリッドステートドライブ)が、現行のMacBook Airでは標準になっていることで、全体の動作がキビキビしています。
私自身は、MacBook Pro 15インチ+8GBメモリー+256GB SSDをリッドクローズドして、30インチシネマディスプレイにつないだ環境で仕事をしています。
SSDにするメリットとして、実際、次のようなメリットを実感しています。
- Mac OS Xの起動がとにかく速い。ジャーンとなって約12秒
- Illustrator、Photoshop、InDesign、Dreamweaver、Fireworksの5つをせーので立ち上げても15秒くらい
- 何かともたるIllustratorの保存にイライラしなくなった
Mac Proを使っていたときには、Mac OS Xを再起動して、CS5アプリが起動するまでにコーヒーを飲み始めることができるくらいでした。おちおち休憩もできなくなったともいえなくはないですが......
今後、MacBook Pro、および、Mac Pro(現在、SSDをオプションで選択可能)の購入をされている方は、ちょっとがんばっても、十分おつりがくるくらい毎日の制作が快適になりますので、ご検討いただくとよいかもしれません。
なお、通常の制作であれば、起動がゆったりしていても問題ありませんが、講演、セミナーなどでハングしたり、ちょっと調子が悪いときに、気軽に再起動できる点は大きいです。
追記:
MacBook Airの場合は、SSDでなく、フラッシュストレージと呼ぶそうです。
米アップルのHardware Product Marketing ManagerのHolly Shelton氏によると、新MacBook Airは、同社のタブレット端末「iPad」から多くのインスピレーションを受けているという。一番は、全モデルの記憶装置に「フラッシュストレージ」を採用した点だ。ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)ではなく、チップをマザーボードに直づけしているため、同社ではフラッシュストレージと呼んでいる。フラッシュストレージは、既存のHDDより起動が早くて軽い。容積も取らないので、小型化や薄型化にも有効だ。