RAWデータのメリット
ここ数年、よく聞かれるようになった「RAW」(ロー)データ。ちょっととっつきにくい感がありませんか?
お刺身のことを「RAW FISH」といいますが、RAWとは「生」のことです。一般的にデジカメ内部で撮影したデータは、JPEG画像となりますが、このJPEGにする過程で、デジカメ内で補正が行われています。「RAW」データは、デジカメで撮影した状態をそのまま保持できる形式です。これにより、デジカメメーカーのお仕着せの調整に頼るのでなく、自分なりの補正を行うことができるのがひとつのメリットです。
さて、RAWデータを開いて編集し、JPEGやPSDなどに保存することを「現像」と呼びます。この現像の作業が、RAWデータのアドバンテージ(優位性)をもっとも発揮できるところかもしれません。
Photoshopのイメージメニューの色調補正コマンドを利用すると、実際のピクセル情報を変更してしまいます。そこで、調整レイヤーがありますが、すべてのコマンドに対応しているわけではありません。
RAWデータの編集画面では、さまざまは色調補正をパラメータで利用できますが、保存を実行するまで、実際にピクセル情報には影響がないのです。
備考(1)
先日のPhotoshop Worldにて、ラッセル・ブラウン氏がRAWデータを、Photoshop CS2のスマートオブジェクトとして配置し、Photoshopから何回でも戻って修正できるよ、といったデモを行っていました。
そのものズバリのデモではないですが、こんなムービーが公開されています。
https://av.adobe.com/russellbrown/CS2CameraRAWSM.mov
備考(2)
難点もあります。 私が使っているCANON IOS10Dでは、JPEGで撮影すると1枚2MBくらいですが、RAWだと、1枚6.2MBにもなってしまいます。ファイル容量が増えてしまうのがネックですね。