Photoshop CS4/CS5/CS6における「コンじる系」の進化

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2012年3月26日、更新日:2015年9月28日
 

「コンテンツに応じて××」機能(通称「コンじる」)、Photoshop CS6では、[コンテンツに応じた移動ツール]として進化しています。

これについてまとめてみました。

バージョン機能英語
CS4コンテンツに応じて拡大・縮小Content-Aware Scale
CS5
  • [スポット修復ブラシ]([コンテンツに応じる]オプション)
  • 塗りつぶし(コンテンツに応じる)
Content-Aware Fill
CS6
  • コンテンツに応じた移動ツール(新しいツール)
  • パッチツール([コンテンツに応じる]オプション)
Content-Aware Move

Photoshop CS4

選択した領域の変形時、[編集]メニューの[コンテンツに応じて拡大・縮小]を実行すると、人物や建物など、変形して欲しくないオブジェクトを保持したまま、背景などを縮めたり伸ばしてたりしれくれるというもの。

ポイントは[スキントーンの保護]オプション(人物を自動認識)と、アルファチャンネルの選択です。

Photoshop CS5

2つの方法が追加されました。

コンテンツに応じた修復

[スポット修復ブラシ]の利用の際、コントロールパネルの[コンテンツに応じる]オプションを選択することでスマートが修復が可能。

コンテンツに応じて塗りつぶし

選択範囲を作成後、[編集]メニューの[塗りつぶし](shift+F5)を実行する際、「コンテンツに応じる」を選択。

Photoshop CS6

[スポット修復ブラシ]ツールのサブツールとして、[コンテンツに応じた移動ツール]が追加されました。

選択範囲を作成後、このツールでドラッグすると、選択範囲、およびドラッグ先がいい感じに合成される、というもの。

コンじる?

最近のキレのないローカライズを揶揄して、一部で「コンじる」と呼ばれています。

ちなみに、当初、Photoshopの[コンテンツに応じて拡大・縮小]は「シーム・カービング」、Photoshop CS5の[コンテンツに応じる]塗りつぶし/修復ツールオプションはPatchMatchと呼ばれていましたが、英語版では「Content-Aware」といった名称になっています。

Photoshopではありませんが、Parametric Reshaping of Human Bodies in Imagesというテクノロジーがあり、そのうちPhotoshopにも搭載されるかもしれません(何の根拠もなし)。

追記:

ひぐちさんからコメントいただきました。

Photoshop CS6では、パッチツールを使った際にも「コンテンツに応じる」が選べるようになったようですよ。

おっと〜

ありがとうございます!

追記(2012年11月26日):

サンプル。

クリックして拡大

カンバスサイズで画像の上辺と右辺を広げ、[塗りつぶし(コンテンツに応じる]を実行。

クリックして拡大

顔にかかる髪の毛の部分を、コントロールパネルの[コンテンツに応じる]オプションを選択した[スポット修復ブラシ]でなぞる。

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