Photoshop CS4/CS5/CS6における「コンじる系」の進化
「コンテンツに応じて××」機能(通称「コンじる」)、Photoshop CS6では、[コンテンツに応じた移動ツール]として進化しています。
これについてまとめてみました。
バージョン | 機能 | 英語 |
---|---|---|
CS4 | コンテンツに応じて拡大・縮小 | Content-Aware Scale |
CS5 |
| Content-Aware Fill |
CS6 |
| Content-Aware Move |
Photoshop CS4
選択した領域の変形時、[編集]メニューの[コンテンツに応じて拡大・縮小]を実行すると、人物や建物など、変形して欲しくないオブジェクトを保持したまま、背景などを縮めたり伸ばしてたりしれくれるというもの。
ポイントは[スキントーンの保護]オプション(人物を自動認識)と、アルファチャンネルの選択です。
Photoshop CS5
2つの方法が追加されました。
コンテンツに応じた修復
[スポット修復ブラシ]の利用の際、コントロールパネルの[コンテンツに応じる]オプションを選択することでスマートが修復が可能。
コンテンツに応じて塗りつぶし
選択範囲を作成後、[編集]メニューの[塗りつぶし](shift+F5)を実行する際、「コンテンツに応じる」を選択。
Photoshop CS6
[スポット修復ブラシ]ツールのサブツールとして、[コンテンツに応じた移動ツール]が追加されました。
選択範囲を作成後、このツールでドラッグすると、選択範囲、およびドラッグ先がいい感じに合成される、というもの。
コンじる?
最近のキレのないローカライズを揶揄して、一部で「コンじる」と呼ばれています。
ちなみに、当初、Photoshopの[コンテンツに応じて拡大・縮小]は「シーム・カービング」、Photoshop CS5の[コンテンツに応じる]塗りつぶし/修復ツールオプションはPatchMatchと呼ばれていましたが、英語版では「Content-Aware」といった名称になっています。
Photoshopではありませんが、Parametric Reshaping of Human Bodies in Imagesというテクノロジーがあり、そのうちPhotoshopにも搭載されるかもしれません(何の根拠もなし)。
- Project: Parametric Reshaping of Human Bodies in Images
- SIGGRAPH 2010: Parametric Reshaping of Human Bodies in Images - YouTube
追記:
ひぐちさんからコメントいただきました。
Photoshop CS6では、パッチツールを使った際にも「コンテンツに応じる」が選べるようになったようですよ。
おっと〜
ありがとうございます!
追記(2012年11月26日):
サンプル。
カンバスサイズで画像の上辺と右辺を広げ、[塗りつぶし(コンテンツに応じる]を実行。
顔にかかる髪の毛の部分を、コントロールパネルの[コンテンツに応じる]オプションを選択した[スポット修復ブラシ]でなぞる。