InDesignドキュメントの互換性問題

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2014年5月 2日、更新日:2014年5月 2日
 

これまで何度か取り上げてきていますが、InDesignドキュメントには下位互換性がありません。たとえば、InDesign CS5で作成したドキュメントを、InDesign CS6で開いた場合、InDesign CS5では開けなくなります。

そのような意味からも、Mac環境であれば、ドキュメントごとに制作したバージョンで開くためのユーティリティ「InDesign Glee」は必須です。

IDMLを介してのバージョンダウン

InDesignは、Illustratorのようにバージョンを変更して保存することができません。InDesign CC/CS6/CS5.5/CS5であれば、「IDML」保存(書き出し)を行うことで、 下位バージョンで開くことができますが、あくまでこれは“応急処置”。完全な互換が保証されるものではありませんので、なるべく避けたいものです。

  • InDesign CC/CS6では、[別名で保存]ダイアログボックスで「InDesign CS4以降(IDML)」を選択する
  • InDesign CS5.5/CS5では[ファイル]→[書き出し]ダイアログボックスで「InDesign Markup(IDML)」を選択する
  • 元のINDDドキュメントが100MB近いものでも、IDMLファイルは1MBにも満たないことがありますが、これが正常です。InDesignでIDMLファイルを開くと元のファイル容量に戻ります。

まとめると、次のように整理できます。

作成バージョン方法フォーマット読み込みバージョン
InDesign
CS3
InDesign
CS4
InDesign
CS5
InDesign
CS5.5
InDesign
CS6
InDesign CS4書き出しINX
書き出しIDML
InDesign CS5書き出しIDML
InDesign CS5.5
InDesign CS6別名で保存 
InDesign CC

ご参考

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