InDesignとWord/Excel、Keynote/PowerPointとの比較

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2014年1月21日、更新日:2017年5月15日
 

InDesignのアドバンテージを考えてみました。

  • 印刷用のデータを作成できる(これがホームポジション)
  • Illustrator、Photoshop、PDFなど、手元の素材系ファイルをバシバシ貼れる(これはKeynoteも同様)
  • 自動カーニング、合成フォント、文字組みアキ量設定(句読点の後のアキ、括弧類、和欧間の調整)などを使って美しい文字組版を実現できる

長文/複数ページに必要となる目次、索引、相互参照、脚注などは、Wordとバッティングするし、マスターページを使って同じ体裁のページを量産していく様は、PowerPoint/Keynote的な側面もある。一方、段落スタイル/文字スタイル、先頭文字スタイル/正規表現スタイル、セルスタイル/表スタイル、オブジェクトスタイルなどを使ってシステマチックに組み上げていくのは、Webページみたい。こうしてみると、いろいろな顔があっておもしろい。

表にまとめてみました。

WebWordPowerPointKeynoteIllustratorInDesign
拡張子.html.docx.pptx.key.ai.indd
カラーモードRGBRGBRGBRGBRGB/CMYKRGB/CMYK
マスター
ページ
マスター

なし
*1


*2
ありありなしあり
入れ子 可能
自動ページ番号-
組版自動カーニング
合成フォント
句読点の
後のアキ
括弧類
和欧間の調整
複数ページ目次
索引
相互参照
脚注
画像の
配置
リンク/埋め込みリンクリンク、
埋め込み
埋め込みリンク、
埋め込み
基本はリンク
(埋め込みも可能)
Illustrator
(.ai)
*3
GIF/JPEG/PNGに変換
またはSVGに変換
Photoshop
(.psd)
GIF/JPEG/PNGに変換する
PDF
インライン(img)
独立
書き出しPDF*4
PDF/X
インタラクティブ
PDF
EPUB*5
電子書籍(DPS)
プレゼン
テーション
アニメーション
トランジション
スライドショー
  • *1 HTMLのマスターページ:Dreamweaverテンプレートなどを利用
  • *2 Wordのマスターページ:ヘッダー/フッターがある意味、マスター。ただし、1ドキュメントで1種類のみ
  • *3 InDesignへのIllustratorの配置:配置時、アートボードを選択することが可能
  • *4 PDF:ブラウザーのプリント機能でPDF変換したり、Acrobat単体で変換可能
  • *5 EPUB:中味はほぼウェブコンテンツ。ブラウザーによっては拡張機能によって、ブラウザー内で閲覧することができる

追記(2014年1月日):

tuamica0430さんからコメント(ご指摘)いただきました。

WordとPowerPointは画像をリンクにできるし、Wordはインラインだけでなく前面/背面などで数値を設定して配置することもできます。InDesignなどに比べると面倒ですが。

ありがとうございます!修正しました。

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