InDesignの(優れた)ホワイトオーバープリント処理と、ちょっとだけマシになったIllustratorのそれ
塗り(や線)の「白」のオブジェクトにオーバープリントがかかっていると、出力時には透明として扱われてしまいます。Illustratorでは[表示]メニューの[オーバープリントプレビュー]をオンにすると、そのシミュレーションを行えます。
Illustratorは、白い塗りにオーバープリントを設定すると、黄色い▲が控えめに表示されます。
次のようなアラートが表示されますが、オーバープリントがオフになるわけではありません。
Illustrator CCからは、[ドキュメント設定]で[出力で白のオーバープリントを破棄]オプションが追加されました(デフォルトはON)。プリント、および、PDF変換を行うときに、有効です。
InDesignの(優れた)ホワイトオーバープリント処理
一方、InDesign。
たとえば、[塗り]が「K100」のオブジェクトに[塗りオーバープリント]が設定されていたとします。
[塗り]を「白」に変更すると、[塗りオーバープリント]は自動的にオフになります。
同様に、[塗り]が「[黒]」のオブジェクトに[塗りオーバープリント]が設定されていたとします。
この[濃淡]を「0%」に変更すると、やはり、[塗りオーバープリント]は自動的にオフになります。
動画を撮ってみました。
InDesignの(優れた)ホワイトオーバープリント処理 from swwwwitch on Vimeo.
まとめ
Illustratorも、InDesignの仕様がよいと思うのです。
細かいことですが、Illustratorは[属性]パネル、InDesignは[プリント属性]パネル、Illustratorは[塗り]、[線]、InDesignは[塗りオーバープリント]、[線オーバープリント]など、用語が統一されていないのが気になりました(InDesignには[プリントしない]などのオプションがあるから、ということは理解しています)。