章ごとに異なるカラーリングの段落スタイルを作成する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2011年1月 3日、更新日:2014年3月 1日
 

章ごとに異なるカラーリングをしている場合、ほぼ同じスタイルでカラー(文字のカラー、段落境界線)のみ異なるというケースがあります。

この場合には、基準となるスタイルを作成し、そのスタイルを基準にして、新しい段落スタイルを作成します。これによって、フォントやフォントサイズなど、共通の属性が変更されたときに一括変更することが可能になります。

base-style1.gif

新しい段落スタイルを作成するとき、[基準]に既存の段落スタイルを選択します。たとえば文字カラーのみを変更すると、[スタイル設定]に「h1-hum + [同一スタイル] + カラー:Chap1color + 濃淡:100%」のように表示されます。

これは「h1-hum」を参照し、次のスタイルは同一スタイル、文字カラーを「Chap1color、100%」に設定という意味です。なお、「Chap1color」はスウォッチのカラー名です。

base-style2-s.gif

同様に、「h1-num」を基準として、文字カラーのみを変更したスタイルを作成すると、次に挙げるような一括変更が可能になります。

base-style5.gif

修正と一括変更

基準となる段落スタイルが適用されているテキストのフォントを変更し、段落スタイルを再定義します。

base-style3.gif

基準を参照しているすべての段落スタイルに反映します。

base-style4.gif

注意点

基準となる段落スタイルがドキュメント内で使われていない場合、未使用のスタイルとして認識されてしまいます。不用意に削除すると、それを参照している段落スタイルがむちゃくちゃなことになってしまうので注意しましょう。

追記(2014年3月1日):

「3倍早くなるためのDTP講座」さんの次の記事を読んでいて、「段落スタイルに、文字カラーだけの情報を適用した文字スタイルを組み合わせればよい」ことに気づきました。

段落境界線で、これができればな〜...

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