Illustrator:ガイドに関するアレコレ
Illustratorに限らず、デザインの編集作業では、ガイドの使いこなしがキモです。オブジェクト・ガイドとルーラー・ガイドの2種類のガイドがあります。
オブジェクトガイドの作成方法
ガイドにしたいオブジェクトを選択し、[表示]→[ガイド]→[ガイドを作成]を選択します。
キーボードショートカットはcommand+5キーです。ヘビーに使うのでキーボードショートカットを覚えましょう。
ガイドに変換すると、オブジェクトの塗りや線の情報は消えます。
ガイドのカラーとスタイル
ガイドのカラーは「シアン」、スタイルは「実線」がデフォルトですが、[ガイド・グリッド]環境設定で「ライトブルー、点線」に変更するとよいでしょう。
「シアン、実線」に比べて見分けやすくなると思うのですがいかがでしょうか? シアンはチカチカするし、実線だとガイドっぽくなく、オブジェクトとの見分けがしにくいです。 ちなみに、古いIllustratorでは「ライトブルー、点線」でしたので、それに慣れているということもあると思いますが。
もちろん、ガイドのカラーは制作されているコンテンツのカラーに応じて見分けやすいカラーを選択されるとよいでしょう。
ガイドはロックしておきましょう
最近のIllustrator(CS3/CS4)では、デフォルトでガイドのロックがオフになっています。つまりガイドを移動したり、削除することができます。
これだとガイドの意味があまりないので、[表示]→[ガイド]→[ガイドをロック]を選択してロックしておきましょう。
オブジェクトガイドをオブジェクトに復活するには?
command+shift+ダブルクリックすると、オブジェクトガイドをオブジェクトに復活します。つまり、元のオブジェクトの塗りや線が復活し、通常のオブジェクトと同様、移動が可能になります。
ガイドのロックをはずした状態で、[表示]→[ガイド]→[ガイドを解除]を実行してもよいのですが、ご紹介した方法が一番スピーディです。
ルーラガイド
次の手順でルーラガイドを描画します。
- command+Rキーで定規を表示します。
- 定規の目盛からドラッグすると引かれるのがルーラガイドです。
ルーラガイドはドキュメント内を貫通するカタチで描画されます。
左の目盛からドラッグすると縦のルーラガイド、上の目盛からドラッグすると横のルーラガイドが作成されますが、optionキーを利用すると逆になります。
ルーラガイドもcommand+shift+ダブルクリックで復活します。ただし、元々の塗りや線の情報はないので、それぞれ「なし」の長いオブジェクトになります。移動したり、削除する場合に使うとよいでしょう。
移動後は、command+5キーで再度、ガイドにします。
追記(2010年10月7日)
Illustrator CS5では、ガイドのスタイルを点線にしていると拡大が非常に遅くなるバグがあるようです。この問題は、15.0.2アップデータで解決しました。