やっぱりきちんと考えられてはなかった(んじゃないかと思ってしまう)Illustrator CS4のトンボ作成
Illustrator CS4のトンボ作成については、DTP Transitの記事中、ここ二ヶ月ほどのよく読まれている記事のトップを独走しています。
本日、次のような作業をしていたら、これは!!!という現象に遭遇したので、お知らせしておきます。
[効果]→[トリムマーク]を実行した後に、[オブジェクト]→[アピアランスを分割]を実行することでオブジェクトとして扱うことができるようになるわけですが、同時に、ほかの効果も分割されてしまいます。
そこで、オブジェクトとして扱うためには、仕上がりサイズの四角形を作成したら、すぐに [アピアランスを分割]を行う必要が出てきますが、次のような手順で作業すると、最初に描いた四角形が消えてしまうのです。
- 仕上がりサイズの四角形を作成します。
- 塗り、線を「なし」に設定します。
- [効果]メニューの[トリムマーク]をクリックして、トンボを作成します。
- [オブジェクト]メニューの[アピアランスを分割]をクリックします。
[塗り]を「白」にしておけば、この現象は回避できます。
[アピアランスを分割]のもともとの目的として、透明のオブジェクトが消えるのが正しいのかもしれませんが、トンボをオブジェクトとして扱いたい場合のワークフローとしては悲惨です。
次バージョンでは、やっぱりオブジェクトメニューに[トリムマーク作成](いや、トンボ作成)を戻していただけることを強く希望します。 次バージョンといわず、アップデータにて。
追記(4月4日):
トンボ(トリムマーク)を効果にすることで対象となるオブジェクトの大きさに自動的に対応できる、というメリットはあるのですが、そもそも印刷物の場合、対象となるオブジェクトの大きさが変わることは、そうそうありません。 一番の問題は、作業途中で[アピアランスを分割]を行うと、トンボ以外もすべて分割されてしまうという点です。
解決策(アドビさんに考えて欲しいこと):
- オブジェクトメニューに、旧フィルタメニューのトンボを復活させる