Illustrator CS3小ネタ紹介(1)マスク
Illustrator CS3はライブカラーが目立ちすぎてしまい、ほかの新機能が地味な印象があるかもしれません。数回にわたって、Illustrator CS3で新しく追加を紹介します。
従来、Illustratorでマスクを作成する場合には、マスクの対象となるオブジェクト(たとえばビットマップ画像)と、マスクを行うオブジェクトを用意し、[オブジェクト]メニューの[クリッピングマスク]→[作成]を選択する、という手順を取りました。
Illustrator CS3では、ビットマップ画像を配置後、コントロールパレットに表示される[マスク]ボタンをクリックします。
この操作で、ビットマップ画像と同じ大きさの透明の矩形(長方形)が描画されます。すでにクリッピングマスクが設定されているので、バウンディングボックスのハンドルをつかんで変形すれば、マスクの領域を変更することができます。
[レイヤー]パレットを確認すると、画像とクリッピングパスがグループ化された状態になっています。一度、選択をはずしてから再度選択すると、グループ化された状態で選択されてしまうので注意してください。再度、クリッピングパスを選択するには、[レイヤー]パレットの「<クリッピングパス>」の○の右側をクリックして、クリッピングパスのみを選択します。
応用編
ビットマップが矩形でない場合や配置後に回転させている場合には、その図形がちょうど入る矩形がクリッピングパスとして作成されます。 なお、クリッピングパスはバウンディングボックスのハンドルを使って回転させることも可能です。
追記(2011年12月1日):
このエントリーで紹介しているコントロールパネルの[マスク]ボタンをクリックする代わりにcommand+7を押しても同様に実行されます。
いうまでもなく、command+7キーは、[オブジェクト]メニューの[クリッピングマスク]→[作成]のキーボードショートカットです。