Illustrator CS2とInDesign CS2の自動カーニング機能

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2006年8月 6日、更新日:2011年4月 7日
 

IllustratorではCS以降、文字のエンジンが刷新され、一見、InDesignと同じだ。しかし、内部では異なると聞かれるし、実際、メニューなどの文言でも統一されていないことがある。

たとえば、InDesign CS2では、カーニングに「メトリクス」「和文等幅」「オプティカル」があるが、Illustrator CS2では「自動」「オプティカル」のみだ。 InDesign CS2の「メトリクス」は、Illustrator CS2では「自動」にあたる。

画像:Illustrator CS2/InDesign CS2:文字バレットの比較

メトリクス(InDesign)/自動(Illustrator)

フォントが持っているカーニング情報を使って、自動カーニングを行う。「小塚ゴシック」、「ヒラギノ」、「MORISAWAA-OTF新ゴ」などではキレイに詰まるが、CIDなどのフォントでは対応していない。また、筑紫明朝(フォントワークス)では詰まりすぎてしまったりする。 ヘルプでは次のように記述されている。

ほとんどのフォントに含まれるペアカーニング情報が使用されます。 ペアカーニング情報には、特定の文字の組み合わせに対する間隔情報が定義されています。 この文字の組み合わせには、LA、P、To、Tr、Ta、Tu、Te、Ty、Wa、WA、We、Wo、Ya、Yo などがあります。

オプティカル

InDesign CS/Illustrator CS2が勝手に文字を詰める。どんなフォントでも対応可能。 ヘルプでは次のように記述されている。

オプティカルカーニングでは、文字の形状に基づいて、隣接する文字の間隔が調整されます。

なお、オプティカル(optical)は「目の、視覚の、光学上の」などの意味があり、メトリクス(metrics)には「韻律学、作詞法、(単数形で)メートル法の」のほか、font metricsで「フォントの寸法情報」という意味があります。

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