Illustratorのパスファインダー合体後の“おへそ”問題

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2017年4月 9日、更新日:2017年4月 9日
 

Illustratorでは、長方形の中心に「中心」と呼ばれる“おへそ”があります。テキストなど、ほかのオブジェクトやガイドをスナップさせるなど、精密な描画には欠かせません。

しかしながら、次の操作を実行すると、“おへそ”は消えてしまいます。

  • パスファインダーの[合体]
  • 段組設定

その場合には[属性]パネルを開き、パネルを拡張表示にして[中心を表示]ボタンをクリックします。

[中心を表示]はアクションに組み込める

パスファインダー合体続けて、[中心を表示]ボタンをクリックする操作はアクションに登録できます。

パスファインダー合体は、ひとつのオブジェクトにも適用できるので、中心を表示するためだけに、このアクションを実行することができます。

その場合、ライブシェイプは、通常の長方形に変換されます(ライブシェイプであれば、中心は表示されているので、そもそもアクションを実行する必要はないのですが)。

段組設定

段組設定も同様。「行:1、列:1」だけでなく、複数に分割するときにも同様です(すべての長方形に中心が表示されます)。

備考

“おへそ”は、一般的な用語ではないかもしれませんが、「しっぽ」や「トゲ」は一般的ですね。

おまけ

[属性]パネル内、[中心を表示]の右横の[パスの方向反転をオン]ボタンは、複合パスがうまく抜けないときなどに使います。

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