Illustratorの設定ファイルのバックアップと取り回し
Illustratorの設定ファイルは、次の3箇所に分散されています。
- /Applications/
/Applications/Adobe Illustrator CC 2015.3/Presets/ja_JP - ~Library/
/Users/(username)/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 20/ja_JP - ~/Library/Preferences
/Users/(username)/Library/Preferences/Adobe Illustrator 20 Settings/ja_JP
きちんとバックアップしておけば、環境復元をスピーディに行えます。後述するシンボリックリンクを使って、作業を進めながら、バックアップを更新していくのが望ましいでしょう。
それぞれの箇所に含まれる設定
それぞれには、次のように格納されています。
/Applications/ | ~Library/ | ~/Library/Preferences | |
---|---|---|---|
Web 用に保存 | |||
アクション | |||
キーボードショートカット | |||
グラフィックスタイル | |||
シンボル | |||
スウォッチ | |||
スクリプト | |||
ブラシ | |||
ワークスペース | |||
ドキュメントプロファイル | |||
禁則処理 | |||
合成フォント | |||
文字組み | |||
環境設定 | |||
カラー設定 | |||
DataRecovery |
/Applications/Adobe Illustrator CC 2015.3/Presets/ja_JP
- Web 用に保存
- アクション
- キーボードショートカット
- グラフィックスタイル
- シンボル
- スウォッチ
- スクリプト
- ブラシ
- ワークスペース
/Users/(username)/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 20/ja_JP
- Adobe SVG フィルタ.svg
- New Document Profiles
- Web 用に保存
- グラフィックスタイル
- シンボル
- スウォッチ
- プラグイン
- ブラシ
- 禁則処理
- 合成フォント
- 文字組み
フォント関連のキャッシュなどもここに含まれます。
- TypeSupportCmapTemp.lst
- AISimpleProperty.db
- cmapTemp.lst
- fontTemp.lst
- IllustratorFnt.lst
/Users/(username)/Library/Preferences/Adobe Illustrator 20 Settings/ja_JP
- Adobe Illustrator Cloud Prefs
- Adobe Illustrator 環境設定
- AI カラー設定
- AIAppResources
- AIMenuFaceCache
- AISniffer
- DVADialogPrefs(カスタムツールパネル)
- KulerThemesContent.txt
- Last Used Artboard Export Settings
- Last Used Asset Export Settings
- plugincache.bin
- RecentDataCache.log
- SSInfo
- xxx.kys(カスタムのキーボードショートカットのセット)
- Tools Panel Presets
- WSMgrCfg
- プラグインキャッシュ
- ワークスペース
- 変更されたワークスペース
フォント関連のキャッシュやなどもここに含まれます。
- AdobeFnt_CMaps.lst
- AdobeFnt_OSFonts.lst
- FilesLog.log
- DataRecovery
- DB_CrashRecovery.log
実際の取り回し(1)
「/Applications/Adobe Illustrator CC 2015.3/Presets/」の「ja_JP」フォルダを移動してバックアップし、そのシンボリックリンクを戻せば、次の項目は読み込まれるようになります。
- グラフィックスタイル
- シンボル
- スウォッチ
- スクリプト
- ブラシ
- ワークスペース
ただし、アクションは自動では読み込まないようです。
実際の取り回し(2)
下記に関しては、/Users/takano/Library/Application Support/Adobe/Adobe Illustrator 20/」内の「ja_JP」フォルダを移動してバックアップし、そのシンボリックリンクを戻すとよいでしょう。
- ドキュメントプロファイル
- 禁則処理
- 合成フォント
- 文字組み
実際の取り回し(3)
「/Users/takano/Library/Preferences/Adobe Illustrator 20 Settings/ja_JP」は、command+option+shiftを押しながらIllustrator起動するとクリアされてしまいます。
このフォルダはそっとしておくのがよいでしょう。
シンボリックリンクの作成
ターミナルやコマンドプロンプトを使わずに、シンボリックリンクを作成するには、次のユーティリティを用います。
Mac
- Path Finderを使う(Finder+XtraFinderをやめて、Path Finderにした - DTP Transit)
- 10.10までなら、XtraFinderを使う
Windows
個別の設定
Illustrator CC以降の[個別の設定]を使うと、環境設定まわりのファイルをまとめて書き出したり、読み込んだりすることが可能です。
書き出されたファイルには拡張子がありませんが、ZIP圧縮されています。無理矢理、解凍することもできますが、環境復元を目的とする場合、不完全です。