Illustratorで欧文テキストの大文字・小文字をコントロールする
Illustratorの[書式]メニューの[大文字と小文字の変更]のサブメニューの[単語の先頭のみ大文字]や[文頭のみ大文字]などを使うことで、大文字・小文字をコントロールすることができます。
メニューでは次のように表示されます。
英語版では次のようになっています。
比較すると…
日本語 | 英語版 |
---|---|
すべて大文字 | UPPERCASE |
すべて小文字 | lowercase |
単語の先頭のみ大文字 | Title Case |
文頭のみ大文字 | Sentence case |
Capitalization Rules for Titles
上記の場合、「All Rights Reserved.」は「All rights reserved.」が望ましいですよね。でも、これが書籍や映画などのタイトルの場合には、ルールが異なります。
たとえば、ざっくりいうと「The Battle of the Five Armies」のように、基本的に単語の1文字目が大文字となりつつ、「of」や文中の「the」などは小文字で表記します。
実際のところ、次のようにいろいろややこしいので、自動変換してくれるTitle Case Converterというサイトが便利です(2019年現在、公開停止)。
上記のサイトを利用するほか、スクリプトを使う方法があります。
大文字・小文字にまつわる用語
改めてまとめてみたら、ちょっと自信がなくなってしまってきたので、見直します。
用語 | 意味 |
---|---|
upper case | 大文字 |
capital letter | |
lower case | 小文字 |
small letter | |
small caps | 小文字と同じ高さで作られた大文字 |
small capital | |
all caps | すべて大文字にする |
capitalize | 1文字目のみ大文字、残りは小文字 |
title case | |
cap and low |
- 会社名とかブランド名とか、たいがいCap & Low | とりあえず死ななくて良かった人のブログ
- Web ライティングのツボ (その6) : 表記の一貫性 — Website Usability Info
- text-transform-スタイルシートリファレンス
もしかして、Cap & Lowって和製英語?
[文字パネル]でのオールキャップス、スモールキャップス
[文字パネル]のパネルメニューには[オールキャップス]、[スモールキャップス]があります(下のキャプチャ画像はIllustratorですが、InDesignでも同様)。
これらを使って、見かけのみを変更することもできます。
なお、Illustratorは[文字]パネル内に[TT]というボタンがありますが、InDesignにはありません。その代わり、InDesignはコントロールパネル内にあります。
Illustrator、InDesign、Jedit Ωでの比較
機能 | InDesign | Illustrator | Jedit Ω |
---|---|---|---|
半角カタカナ | [検索と置換] ダイアログボックスの [文字種変換]タブ |
- | [ツール]メニューの [半角・全角変換] |
半角英数字 | |||
全角ひらがな | [ツール]メニューの [かな・カナ変換] |
||
全角カタカナ | |||
全角英数字 | [ツール]メニューの [半角・全角変換] |
||
すべて大文字 | [書式]メニューの[大文字と小文字の変更] | [ツール]メニューの [大文字・小文字] |
|
すべて小文字 | |||
単語の先頭のみ大文字 | |||
文頭のみ大文字 (段落の先頭のみ) |
- | ||
漢字をひらがなに変換する | - | - | [ツール]メニュー |
オールキャップス | [文字]パネルメニュー、 コントロールパネル |
[文字]パネル | - |
スモールキャップス | - |
「段落の先頭のみ大文字」(InDesign)と 「文頭のみ大文字」(Illustrator)で揺れています。
Keyboard Maestroのフィルター
Keyboard MaestroのFilterを使うこともできます。