一時的に[手のひらツール]に切り替えるキーボードショートカットが、Illustrator CCから変更されています

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2014年8月 4日、更新日:2018年1月10日
 

ほかのツールを選択しているとき、一時的に[手のひらツール]に切り替えるキーボードショートカットが、Illustrator CCから変更されている、ということに本日気づいて愕然としました。

これまで(Illustrator CS6まで)は、「スペースバー」を押している間のみ、一時的に[手のひらツール]に切り替わりました。しかし、テキスト編集中は、スペースが入ってしまうので、command+スペースを押してからcommandキーのみ離すという方法があったのですが、Illustrator CS6ではうまく機能しないことがあるなどの問題がありました。何より、InDesignと挙動が異なる、というのが悩ましいところでした。

Illustrator CC以降、InDesignと同様に、テキスト編集中は、optionキーで[手のひらツール]に切り替わるようになっています。 そして、InDesignと同様、テキスト編集中でない場合でもoptionキー+スペースでいけますので、まったく同じ操作感で作業できることになっています。

テキスト編集中テキスト編集中以外両方
Illustrator CS6までcommand+スペース、
そのまま、
commandキーを離す
スペース
+ドラッグ
-
Illustrator CC/
Illustrator CC 2014
option
+ドラッグ
スペース
+ドラッグ
option+スペース
+ドラッグ
InDesign

ご参考:

追記(2014年8月5日):

瀧本さんから

テキスト編集中とそうでない場合で、どうしてショートカットを変える必要があるのかと。合理的な説明ができますか?

編集中だろうがそうでなかろうが、「オプションキー」に統一すればいいじゃないか。誰も迷わない。

同じことがズームツールにもいえる。「コマンド+スペース」というトグルショートカット。「コマンド+スペース」に特別な意味がない“アメリカ製”というのがよくわかります。それを改善しようともしないAdobeの姿勢も。

手のひらツールとズームツールについては、いまだにQuarkXPressのほうが合理的で優れていると思います。

まったく同感です。 ちなみに、QuarkXPressでは、次のようなアサインでした。確か…

  • optionキー(Altキー)で手のひらツールに
  • controlキーでズームツールに

Illustratorでのオブジェクトのドラッグ時に、optionキーを押すことで複製というのは大事だけどね。

追記(2017年2月12日):

入力モードが「US」や「ABC」のとき、半角スペースが入ってしまいます。ATOKの「英字」なら入りません。

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