Illustratorのデフォルト設定を変更するには、ドキュメントプロファイルと[標準文字スタイル]に手を入れる
Illustratorには、基本的にグローバルという考え方がないため、よく使うドキュメントサイズ、よく使うフォントなどをデフォルトとして設定するには、次のいずれを使います。
- Illustratorテンプレート(.ait)を使用する
- すでにあるドキュメントを複製して作業を続ける
- ドキュメントプロファイルをカスタマイズする
今回は、ドキュメントプロファイルのカスタマイズについてご紹介します。
ドキュメントプロファイルとは?
[ファイル]メニューの[新規]をクリックすると表示される[新規ドキュメント]ダイアログボックスの[プロファイル]ポップアップに表示される「プリント」や「Web」がドキュメントプロファイルです。
それぞれのドキュメントプロファイルには、カラーモードやアートボードの大きさが設定されています。
デフォルトフォントの変更
[文字スタイル]パネルを開きます。
[標準文字スタイル]をダブルクリックして[文字スタイルオプション]ダイアログボックスを開き、デフォルトに設定したいフォントなどをここで設定します。
[文字]パネルで変更してもドキュメントプロファイルには記録されません([標準文字スタイル]は、文字スタイルの再定義ができません)。
アートボードサイズの変更
アートボードサイズや、スウォッチなど、デフォルトとして変更したいものがあれば、変更します。
ドキュメントプロファイル
「~/ライブラリ/Aplication Support/Adobe/Adobe Illustrator 17/ja_JP/New Document Profiles」に、Illustratorファイルを保存します(「Adobe Illustrator 17」は、Illustrator CS6なら「Adobe Illustrator CS6」を選択します)。ここでは「Web2」として保存。
なお、Mac OS X 10.7 以降では、ユーザーの「ライブラリ」フォルダーが初期設定で非表示になっています。「ライブラリ」フォルダーに移動するには、Finderでoptionキーを押しながら[移動]メニューをクリックします。
Illustratorを再起動
Illustratorを再起動します。
[ファイル]メニューの[新規]をクリックすると表示される[新規ドキュメント]ダイアログボックスの[プロファイル]ポップアップに、自分で作成したドキュメントプロファイル(「Web2」)が表示されます。
アートボードサイズやデフォルトフォントなど、カスタマイズされた内容が反映されているか確認してみてください。
Webの方向け
- アンチエイリアスの種類は、どうやっても設定できません。
- ドキュメントプロファイルは[ピクセルプレビュー]を記憶しますので、ピクセルプレビューにしておくとよいでしょう。