アピアランス使用時のスミ文字のオーバープリントについて

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2012年9月14日、更新日:2013年11月 7日
 

先日のセミナーにて「アピアランス使用時、スミ文字にオーバープリントをかけると、下の線にかかる部分のカラーが変わりますよね...」というご質問をいただきました。

たとえば、このような例の場合、

極端に表現すると、このようになってしまいます。

オーバープリントは、[属性]パネルで行いますが、アピアランスで、複数の[塗り]を追加していても、それぞれの塗りごとにオーバープリントの有無を調整することができます。

おそらく、ご質問の意図は、「出力の際に、自動でブラックオーバープリントがかかってしまう際などに、何か回避方法はないか?」ということだと思うので、ちょっと考えてみました。

[線]で縁取りを付けるのでなく、[塗り]を追加し、[パスのアウトライン]効果をかけた後に、[パスのオフセット]をかけて擬似的に線を表現する方法はどうでしょうか?

分割拡張を行うと次のようになりますので、オーバープリント処理されても、部分的にカラーが変わることはありません。

ちょっと自信がないのですが、ご回答まで、ということで。このあたり、何かよいアイデアをお持ちの方がいましたら、ぜひ教えてください!

追記:

[パスのアウトライン]効果はなくてもOKみたいです。

追記2:

尾花さんからTwitterでコメントいただきました。

自動オーバープリントを排除したいなら、K100にC1を混ぜたスウォッチを作っておいて使う、とか。あとは塗りアピアランスを増やして白またはフチ色を下に引く、とか。 それと、キャッチ類ならCMYにそれぞれ40~50%入れたスミを作って使うといいよね。スミが締まる

なるほど〜 ありがとうございます!

追記(2019年3月5日)

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