アピアランス使用時のスミ文字のオーバープリントについて
先日のセミナーにて「アピアランス使用時、スミ文字にオーバープリントをかけると、下の線にかかる部分のカラーが変わりますよね...」というご質問をいただきました。
たとえば、このような例の場合、
極端に表現すると、このようになってしまいます。
オーバープリントは、[属性]パネルで行いますが、アピアランスで、複数の[塗り]を追加していても、それぞれの塗りごとにオーバープリントの有無を調整することができます。
おそらく、ご質問の意図は、「出力の際に、自動でブラックオーバープリントがかかってしまう際などに、何か回避方法はないか?」ということだと思うので、ちょっと考えてみました。
[線]で縁取りを付けるのでなく、[塗り]を追加し、[パスのアウトライン]効果をかけた後に、[パスのオフセット]をかけて擬似的に線を表現する方法はどうでしょうか?
分割拡張を行うと次のようになりますので、オーバープリント処理されても、部分的にカラーが変わることはありません。
ちょっと自信がないのですが、ご回答まで、ということで。このあたり、何かよいアイデアをお持ちの方がいましたら、ぜひ教えてください!
追記:
[パスのアウトライン]効果はなくてもOKみたいです。
追記2:
尾花さんからTwitterでコメントいただきました。
自動オーバープリントを排除したいなら、K100にC1を混ぜたスウォッチを作っておいて使う、とか。あとは塗りアピアランスを増やして白またはフチ色を下に引く、とか。 それと、キャッチ類ならCMYにそれぞれ40~50%入れたスミを作って使うといいよね。スミが締まる
なるほど〜 ありがとうございます!
追記(2019年3月5日)
おわかりいただけただろうか?
— Xeno Design Product (@Pine1973) March 3, 2019
アピアランスに頼るとこーなる…
最近よく目につくんよな(´;ω;`)
墨文字のオーバープリントの弊害…
ほんまキチンとチェックしようよ?#DTPあるある pic.twitter.com/SylRkOHuQG
イラレラボ:Tips_フチ文字の隙間を埋める - https://t.co/3IDIGHHBRa アピアランスでフチ文字を作る場合は、こういうやり方で作ると間違いないです。線の太さでやってしまうと文字の内側に空間ができて透けちゃう場合があるよ!
— 樋口泰行 (@higuchidesign) March 4, 2019
CC時代のフチ付け、ってコトでリンク先で言及されてるように「パスのオフセット」使おうぜ。あと、4c印刷での「黒」はめっちゃ遊べる色だからK100だけじゃもったいないよ? https://t.co/OY8Q1ShEnN
— あかつき@4/6・東京DTPの勉強会 (@akatsuki_obana) March 4, 2019