グラフィックスタイルのオプション「文字カラーを無視」を利用して、文字単位での着色を無効にする
次のエントリーなどで、文字にアピアランスを設定する前には、塗りと線をなしにしておくことをオススメしています。
あかつき@おばなさんが提案されているグラフィックスタイルをスウォッチ代わりに使う方法を利用すると、文字単位での塗りと線が自動的に「なし」になります。
つまり、グラフィックスタイルをスウォッチ代わりに使うことを徹底することで、文字単位での着色を回避することにつながります。
流れに沿って解説
テキストを入力します。この時点は塗りはスミ、線はなしです。
あらかじめて登録しておいたグラフィックスタイルを適用します。
文字を選択すると、元々あった文字単位での「塗り:スミ」が消えていることを確認できます。
ここで重要なのが、グラフィックスタイルパネルメニューにある「文字カラーを無視」オプションです(デフォルトでオン)。このオプションによって、文字アピアランスの塗り/線が消えます。
逆を言えば、この「文字カラーを無視」オプションをオフにすれば、文字レベルでの塗り/線を残すことができますが、これは使わないこと(=「文字カラーを無視」オプションをオフにしてはダメ)というのが、この記事の主旨です。
追記:
「文字カラーを無視」というローカライズはおかしいです。文字レベルでの塗り/線を残すのが"無視"なので、いわば逆ですよね。「文字カラーを削除」に変更されることを提案します。
追記(2011年5月4日):
英語版で確認してみたところ、"Override Character Color"となっていました。直訳すれば「文字カラーをオーバーライドする」。「文字カラーを無視」というより、「文字カラーを無効にする」、「文字カラーを保持しない」あたりがよさそうです。
追記(2012年9月30日):
Illustrator CS6では、[文字カラーを無効]に変更されていました。