混植について

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2010年10月10日、更新日:2013年11月22日
 

全角文字には和文フォント、半角英数字には欧文フォントを組み合わせる「混植」(こんしょく、和欧混植、和欧混植組版)を行うには、次の2つのアプローチがあります。

  • [A]和文フォントを指定、続けて、欧文フォントを指定する
  • [B]「合成フォント」を作成し、それを指定する

前者は多くのアプリケーションで実行可能ですが、後者の場合には実行できるのはIllustrator、InDesignなど、一部のアプリケーションのみです。

konshoku-mihon.gif

[A]和文フォントを指定、続けて、欧文フォントを指定する

  1. 和文フォント(ヒラギノ角ゴW6)を指定
    AICS-konshoku-020.gif
  2. 続けて、欧文フォント(Myriad SemiBold)を指定
    AICS-konshoku-021.gif
  3. 指定が完了すると、フォントの欄は空白になります
    AICS-konshoku-022.gif
  4. 半角英数字のみを選択し、文字サイズやベースラインを調整しますAICS-konshoku-023.gif

この方法は、ほぼすべてのアプリケーションで利用できますが、次の注意点があります。

  • 後から原稿の変更が生じる場合、指定忘れや誤りが生じやすい(要チェック)
  • 文字原稿の量によっては指定する手間がかかりすぎる

[B]合成フォント

  1. [書式]メニューの[合成フォント]をクリックして、[合成フォント]ダイアログボックスを表示します。
  2. [新規]ボタンをクリックして、合成フォント名を指定します。
    aics-fontset1-s.gif
  3. 漢字、かな、全角約物、全角記号に、和文フォント(ヒラギノ角ゴW6)、半角欧文、半角数字に欧文フォント(Myriad SemiBold)を指定します。半角欧文/半角数字は文字サイズ、ベースラインを調整します。
    aics-fontset2-s.gif

作成した合成フォントは、フォントリストの一番上に出てきます。
aics-fontset3.gif

合成フォントで指定を行うと文字種ごとにフォント(サイズ、ベースライン)が適用されます。手作業で順番で指定するのと異なり、フォント、サイズ、ベースラインは空白になりません。
aics-fontset4.gif

Illustratorでは、文字種ごとにフォントを指定する必要がありますが、InDesignは複数の文字種を同時に指定することができます。

追記:

@Ksitigarbhaさんからtwitter上でコメントいただきました。無視できない問題ですのでご紹介しておきますね。

YouTube

DTP TransitのYouTubeチャンネルです。1分前後のクイックTipsを投稿しています。

チャンネル登録

Twitter

本サイトの記事以外に、小ネタやタイムリーな話題などをツイートしています。

マンスリーでまとめています。

お問い合わせ

Twitter

本サイトの記事以外に、小ネタやタイムリーな話題などをツイートしています。

マンスリーでまとめています。

このページの上部に戻る