Illustrator CS5：開いてるドキュメントを切り替えるキーボードショートカット

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。

公開日：2010年9月11日、更新日：2014年5月21日

複数ドキュメントを開いているとき、ドキュメントを切り替えるには次のアプローチがあります。

F10キーを押して、対象ウィンドウをクリック（アプリケーションウインドウのExposé）ただし、タブで結合時には、F10キー（Exposé）は効かない
command+`（バッククオート）キーを押して、対象のドキュメントを順番に切り替え（OSレベルの共通キーボードショートカットはcommand+F1だが、アドビ系だけ異なる）
タブで結合されているときに、対象のドキュメントのタブをクリック

Illustrator、Photoshop、InDesign、Dreamweaver、Fireworksに関して、デフォルトの状態でのcommand+`キー、command+F1キー、F10キーのふるまいをまとめたものが次の表です。

とりあえず、タブ統合していても、command+`キーで切り替えができたのですが、Illustrator CS5になって、このキーボードショートカットが変更されてしまったのです...

まず、こちらがIllustrator CS4（［次のドキュメントに移動］は「その他」の中にあります）。

そしてIllustrator CS5。command+F6キーに変更されています。

機能	キーボードショートカット
次のドキュメントに移動	command+F6
前のドキュメントに移動	shift+command+F6

アドビ系のアプリケーションは、ドキュメントの切り替えにcommand+F1キーでなく、command+`キーが割り当てられています。

次のようにMac OS Xのキーボードショートカットを変更すれば、アドビ系以外のアプリでも共通化できるのですが、Illustrator CS5で［次のドキュメントに移動］のキーボードショートカットにcommand+`を割り当てることができません。

Mac OS Xの設定をcommand+F1キーにしておき、Illustrator CS5のキーボードショートカットを変更後、Mac OS Xの設定をcommand+`キーにするのが解決策です。

USキーボードではtabキーの上に「`」キー（バッククオート）があります。

JISキーボードではPキーの右横にありますが、こちらを使うのはビミョーかもしれません...
WindowsではCtrl+Tabでいけるよという情報をいただきました。Macではcontrol+tabがそれにあたるようですが、対応しているのはPhotoshopのみでした。

ここで重要なのは、ほかのMac OS Xのアプリケーションの実装に統一すべきではないかということです。

追記（2012年4月11日）：

Fireworks（CS4/CS5）はともに、Finderの設定でcommand+F1にしていても効かず、command+`のみ対応しているようです。

JISキーボードでIllustrator CS5/CS6/CCでお使いの方は［次のドキュメントに移動］に、デフォルトのcommand+F6キーのキーボードショートカットを使うのがベストです。タブ統合していても、ドキュメントの切り替え可能です。

ただし、PhotoshopやInDesignはもちろん、ほかのMacのアプリケーションとの整合性がありません。