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Adobe Creative Cloudをちゃんと契約しているのに、たまにライセンスがはずれてしまい、体験版になってキモを冷やすことがある鷹野です。 Adobe Creative Cloudの発売記念価格(月額5,000円→3,000円)が適用されるのが8月末までと、あと1週間ちょいと迫ってきました。
Illustratorのパッケージング機能(Illustrator CS7の先取り)など、Adobe Creative Cloud限定でのサービスも出てきたりしています。
クリティカルな問題としては、Illustrator CS6で従来のプラグインが軒並み使えない、ということくらいでしょうか。
追記:
すみません、8月31日夕方に発表があり、延びたようです...
Adobe Creative Cloudのアップデートが発表されました。
- Adobe Muse 2.0日本語版をリリース(8月21日)
- Adobe Edge preview版のアップデートをリリース、名称をAdobe Edge Animateに変更(8月21日)
- 新しいCS7の機能を搭載したIllustratorの公開を予定(8月下旬)
- iPadアプリケーション向けにコンテンツを配信できるDigital Publishing Suite Single Editionが、新たに利用可能(9月)
- DreamweaverやAdobe Edge Animateの最終製品版となるEdge 1.0などがアップデート(9月)
先日話題になった、Illustratorに追加されるパッケージング機能(配置画像とフォントの収集)は、CS7に搭載されるものの先取り、という扱いのようです。
なお、Illustratorのパッケージング機能は、8月23日にUstreamされるIllustrator 25周年特別番組にても紹介されるようです。
InDesignファイル(.indd)は下位互換性がないため、新しいバージョンで保存してしまうと古いバージョンでは開けなくなります。
InDesign CS4以降、IDML(InDesign Markup形式)というフォーマットで書き出すと、ひとつ前のバージョンで読み込むことができます。ただし、これは応急処置的なものと捉え、なるべく頼らないのが無難です。
InDesign CS6からは、別名保存のダイアログボックスで「IDML」を選べるようになりました(これまでは[ファイル]メニューの[書き出し])。さらに、「InDesign CS4以降(IDML)」のように、"ひとつ前"のバージョンでなく、InDesign CS4まで対応していることを明記しています。
表にまとめてみました。
作成バージョン | 方法 | フォーマット | 読み込みバージョン | |||
---|---|---|---|---|---|---|
InDesign CS3 | InDesign CS4 | InDesign CS5 | InDesign CS5.5 | |||
InDesign CS4 | 書き出し | INX | ||||
書き出し | IDML | |||||
InDesign CS5 | 書き出し | IDML | ||||
InDesign CS5.5 | 書き出し | IDML | ||||
InDesign CS6 | 別名で保存 | IDML |
DTP Transitでは、以前からシニアデザイナーの老眼問題を扱ってきました。
これの解決策のひとつがRetinaディスプレイです。
2012年6月にMacBook Pro Retinaディスプレイモデル というものが発売されましたが、これが素晴らしい。
ずっと裸眼で生活してきて、突然、コンタクトレンズを付けた感じ。
かつて、DTP業界には"奇数バージョンのIllustratorは買うな(使うな)"という格言がありました。
ある意味、Illustratorは5.5(CSでなく、1994年発売のIllustrator 5.5)で完成しているといえますが、チャレンジングな改良を行うことでバギーだったりしたことを揶揄したものです。
- Illustrator 7.0(RGBサポート)
- Illustrator 9.0(透明・アピアランスのサポート)
- Illustrator CS(テキストエンジンの刷新)
いうなれば、奇数バージョンで公開ベータテストを行い、次の偶数バージョンで安定、というサイクルを繰り返していたのです。
CS2以降、複数のアートボードという強化ポイントはあったにしろ、ずっと安定してきましたが、Illustrator CS6は、久しぶりの"奇数バージョン"といっても過言でない実装になっています(CS6=16.0なので、正確には偶数バージョンだということは理解しています...)。
Illustrator CS6での"退化"ポイント
UI変更に伴い、おそらく"実装を忘れてしまった"レベルで退化しています...
どれも地味だけど、なくては困るものばかり。実装した人も、チェックした人もIllustratorを日々使っている人でないことが明らかなレベルです。
- [文字]パネル内、command+クリックで値の初期化ができない
- [行送り]のアイコンをダブルクリックしても、文字サイズが同じ値にならない
- [プリント]ダイアログボックスを開いたとき、[部数]がハイライトしない(2回tabキーを押す必要がある)
- インライン入力をオフにできない(Mac版のみ)([テキスト]環境設定の[ラテン文字以外にインライン入力を適用])
- Illustrator CS6で文字入力中にスペースバーで[手のひらツール]に切り替えられない
- [カラー]パネルの[C]や[M]、[線]パネルの[線分]、[間隔]などの項目名をクリックしても、対応する入力ボックスがハイライトしない
- コントロールパネルのライブカラーアイコンにマウスオーバーしても
カラーにならない。また、指さしアイコンにならない(Illustrator CS5.5ツールパネルもマウスオーバーすると、ほんのりカラーが付いていました。グレースケール化は仕様のようです...)
なお、Illustrator CS6では、アーキテクチャ変更によって、これまでのプラグインがほぼ使えませんので、プラグイン頼りで仕事されている方は要注意です(追記:2012年12月「Xtream Path」がCS6対応になりました)。