Creative Cloudのポリシー変更は、ユーザーにとってホントに福音なのか?
昨日発表になったCreative Cloud(以下、CC)のポリシー変更について、さまざまなサイトで記事が上がっています。ここDTP Transitでもすでにひとつ記事がありますが、久しぶりに私(瀧本)も。
改めて、まずはここを見ていただくとして。 Creative Cloud Blog by Sho Nishiyama
この発表に歓喜する人は、私のまわりにはほぼいません。Adobeをよく知っている人ほど、どこか懐疑的な思いを抱えています。そして、私もそのひとり。
別のブログにも、Adobeの朝令暮改ぶりについての言及がありますが、素直に喜べないのはそこにあります。
ポリシーがリリースされていたかどうか記憶は定かではありませんが、CS3くらいまではほぼ18カ月ごとのバージョンアップでした。それがCS5.5リリースの時に、メジャーバージョンアップは24カ月単位、そのうちの12カ月でx.5バージョンを挟むというルールに変更され、そして去年、アップグレードは「1メジャーバージョンまで」ということになってしまいました。
アップグレードに関わるポリシーがここ数年でコロコロと変更になり、そういったアドビの態度に、皆、辟易としています。
今回、CCのポリシーが変更されることになったわけですが、これがCCリリース当時から発表されていればもう少し評価されたものを、今になってこういうことを言い出すから信じ切れないのです。ポリシーの変更内容については、ユーザーが当初から要望していた最低限のもので、特段、喜ぶほどのことはありません。来年には変更されているかもしれませんし。
さて、次期バージョンの噂も聞こえてきました。ポリシーに則るならCS6の次の12カ月ではCS6.5がリリースされるはずなんですが、噂では"CS7"ということになっていますね。これを、「1メジャーバージョンまで」というアップグレードポリシーと併せて考えると、もうすぐリリースされるであろう"CS7"を逃すと、アップグレードは適用されないということになりますね。
12カ月ごとにアップグレードするくらいならCC加入したほうがいいじゃん......。まぁ、そういうことなんでしょう。
そのうちあれですね、ケータイ料金みたいに、「CCに加入するためには2年契約していただく必要があります(いわゆる2年縛り)」とか言い出すんじゃないですかね。「途中解約の場合は違約金がかかります」とか。
アドビ帝国の法律(ポリシー)はアドビ自身が作っているわけで、その内容についてはどの国民(ユーザー)からも審査されません。アドビが「これで行く!」といえば、「ははーっ!」と従うしかないのです。