PDF/Xファイルからページを増減すると、PDFのバージョンが変わってしまう
InDesignだけでなく、Illustrator CS2でも別名保存で、簡単にPDF/Xファイルを作成できるようになりました。
PDF/Xファイルは、Acrobat 4.0互換のPDF1.3というバージョンであることが条件です。しかし、そのPDFからページを削除したり、ページを追加してから保存すると、作業しているAcrobatのバージョンに変更されてしまいます。
これを解決する方法をご紹介します。
操作手順
[アドバンス]メニューの[PDFの最適化]をクリックします。[互換性を保持]で「Acrobat 4.0およびそれ以降」を選択します。
次に、画像が入っている場合には、[ダウンサンプル]を「オフ」、さらに[圧縮]を「既存を保持」に選択します。カラー画像、グレースケール画像ともに実行してください。 ほかにもフォント、透明度等の設定がありますが、あとはそのままでよいので、[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。
備考(1)
繰り返し上記の作業を行う可能性がある場合には、[PDFの最適化]ダイアログボックスで、プリセットとして保存しておきましょう。
備考(2)
[ファイル]メニューの[ファイルサイズを縮小]コマンドでも、バージョンダウンできますが、こちらは印刷用として使うことは御法度です。
225dpi以上の画像は自動的に150dpにダウンサンプルされてしまうほか、ダウンサンプルする際、JPEG圧縮してしまいます。結果、印刷に耐えるクオリティでなくなってしまいます。