テキストをかすれたような表現(グランジ)にしたいときに効率的な方法
テキストに対してかすれたような表現(グランジ)を行いたい場合、「前面オブジェクトで型抜き」や「不透明マスク」を使うと効率的です。
テキストをアウトライン化しなくていいので、テキストの修正があった場合でも簡単に対応することができます。
「前面オブジェクトで型抜き」を“複合シェイプ”として使う
- テキストを入力して、その上にかすれさせたいオブジェクトを配置します。
- 両方のオブジェクトを選択して、[パスファインダー]パネルの[前面オブジェクトで型抜き]ボタンをoptionキーを押しながらクリックします(Illustrator CS3ではoptionキーは不要)。
「不透明マスク」を使う
- テキストを入力して、その上にかすれさせたいオブジェクトを配置します。
- 両方のオブジェクトを選択して[透明]パネルのパネルメニューから[不透明マスクを作成]をクリックします。
- [透明]パネルの[クリップ]をOFFにします。
不透明マスクを利用する場合には、ビットマップ画像を使うこともできます。
かすれさせたいオブジェクトを細かく調整する
オブジェクトを使うかわりにブラシを適用したパスを使う場合には、前項と同様、「不透明マスク」を使います。
かすれ表現に適したブラシ
かすれ表現を出しやすいブラシは、標準でプリセットされている「アート_木炭・鉛筆」が使いやすいでしょう。
「アート木炭・鉛筆」ブラシを開くには、[ブラシ]パネルのパネルメニューから[ブラシライブラリを開く]→[アート]→[アート木炭・鉛筆]をクリックします。
かすれ具体の調整
かすれ具合を強くしたい場合は、ブラシで設定したパスの線を太くしたり、ブラシを複製したり、複製した後にブラシの設定をほかのものに変えることで、より自然な感じになります。
ブラシを適用したパスを複製して使う場合は、パスをグループ化したあとに不透明マスクを適用します。
ブラシの種類やパスの太さを調整したい場合には、[透明]パネルの右側のサムネールをクリックします。
備考
この記事は、『10倍ラクするIllustrator仕事術』から転載しました。ネタの著者は杏珠さん。