Acrobatを使ってPDFを軽く(ファイルサイズを小さく)する

この記事は鷹野雅弘によって執筆されました。
公開日:2012年2月10日、更新日:2016年6月 7日
 

PDFは、Acrobatを使ってファイルサイズを小さくすることができます。 何回か取り上げているのですが、改めて。

 簡易版少し高度
Acrobat 9
ファイルサイズを縮小
([文書]メニュー)
PDFの最適化
([アドバンスト]メニュー)
Acrobat X
サイズが縮小されたPDF
([ファイル]メニューの[別名で保存])
最適化されたPDF
([ファイル]メニューの[別名で保存])
Acrobat XI
サイズが縮小されたPDF
([ファイル]メニューの[その他の形式で保存])
最適化されたPDF
([ファイル]メニューの[その他の形式で保存])

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Acrobat 9/Acrobat X/Acrobat XIのいずれも、command+shift+Sキーで[別名で保存]ダイアログボックスを開き、[フォーマット]から「Adobe PDFファイル(最適化)」を選択して、書き出すことができます。

AcrobatX1-PDF-minimize-3-s.png

Acrobat 9 Pro

PDFの最適化

簡易的なダウンサイズ方法です。選べるのはPDFのバージョンのみで細かい設定は選べません。

  1. [文書]メニューの[ファイルサイズを縮小]をクリック
  2. [ファイルサイズを縮小]ダイアログボックスが開くので、[互換性を確保]からPDFのバージョンを選択して[OK]をクリックする

PDFの最適化

ちょっと上級向けの機能です。というか、Pro版でないと、 [アドバンスト]メニューがありませんので。

  1. [アドバンスト]メニューの[PDFの最適化]をクリック
  2. [PDFの最適化]ダイアログボックスが開くので、画像のダウンサンプルを変更して、[OK]ボタンをクリックする

デフォルトでは、「150」ppiになっています。スクリーン解像度が72dpi(※)なので、150はほぼ倍。つまり、200%に拡大してもあまり劣化した感じがしないラインです。でも、プリントアウトするときには、ちょっと劣化がわかってしまいます。

Acrobat X

[ファイル]メニューの[別名で保存]内にまとめられました。

下記をご参照ください。

Acrobat XI

Acrobat XI(11)では、[別名で保存]でなく、[その他の形式で保存]のサブメニューから[サイズが縮小されたPDF]と[最適化されたPDF]を選択します。

AcrobatX1-PDF-minimize-1.jpg

補足

単純に別名保存するだけでも、少しだけ軽くなることがあります。こちらのエントリーもご参照ください。

追記(2012年2月11日):

現在、とりかかっている案件でPDF/X-1aで書き出すと70MB近くになるのですが、PDF/X-4で書き出すと20MB弱。PDF/X-1aだと10分近くかかるのに、書き出し時間が1-2分が済むし、当然、Acrobatでの表示も軽いといいことづくめ。InDesignからの書き出しの場合には、透明を分割しないといいことがあります。

追記:スキャンされたPDFを最適化

紙をスキャンして生成したPDFには、[スキャンされたPDFを最適化]が有効なようです。

追記(2015年4月7日):

gori.me(ゴリミー)にて、プレビュー.appを使う方法が紹介されていました。

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