迷走しているPhotoshop CC 2015の書き出し
#95 CC2015特集フォト 04 ぼかしが超リアルに、JPEGが超コンパクトに | Creative Cloud 道場 - YouTubeのムービーにて紹介されている新しいJPEG書き出しにはちょっとうなってしまいました(7分30秒くらいから)!
しかしながら、Web向けに使う場合、ちょっとややこしくなっているのでまとめてみます。
書き出し関連(1)
[ファイル]メニューと[レイヤー]メニューに次のコマンドがあります。
[ファイル]メニュー | [レイヤー]メニュー | [レイヤー]パネルで右クリック | |
---|---|---|---|
PNGとして クイック書き出し | カンバス全体、または、アートボードごとに(すべてのアートボードを)書き出し | [レイヤー]パネルで選択しているレイヤー、レイヤーグループ、アートボードを書き出し | |
書き出し 形式 | (上記と同様)ただし、書き出し前にダイアログボックスが開く | ||
環境設定を書き出し | 環境設定の[書き出し]カテゴリを開く | - |
[ファイル]メニューの方は、カンバス全体、または、アートボードごとに(すべてのアートボードを)書き出します。
[レイヤー]メニュー(または[レイヤー]パネルで右クリック)では、[レイヤー]パネルで選択しているレイヤー、レイヤーグループ、アートボードを書き出します。
Webのパーツを切り出す場合には、こちらですね。
キーボードショートカットは次の通りです。
[ファイル]メニュー | [レイヤー]メニュー | |
---|---|---|
PNGとしてクイック書き出し | なし | command+shift+' |
書き出し形式 | command+option+shift+W | command+option+shift+' |
環境設定を書き出し | なし | - |
なお、[環境設定を書き出し]というコマンド名は、実際の挙動とかけ離れていて、「環境設定の[書き出し]カテゴリを開く」という意味合いです。
[PNGとしてクイック書き出し]について
- [PNGとしてクイック書き出し]は、環境設定の[書き出し]カテゴリで設定したファイル形式によって、[JPEGでクイック書き出し]のように名称が変更されます。
- 「bg.jpg」のように拡張子付きでレイヤー名(レイヤーグループ名)を付けていても、環境設定の[書き出し]カテゴリで設定したファイル形式が優先されます。
- 環境設定の[書き出し]カテゴリで[書き出すたびに場所を指定]オプションを選択しているとダイアログボックスが表示されます。[現在のドキュメントの隣にあるアセットフォルダーにファイルを書き出し]を選択していると、ダイアログボックスは表示されません。
書き出し関連(2)
CS6 | CC | CC 2014 | CC 2015 | ||
---|---|---|---|---|---|
[ファイル]メニュー | [生成]→[画像アセット] | ||||
アセットを抽出 | |||||
PNGとしてクイック書き出し | |||||
書き出し形式 | |||||
[レイヤー]メニュー | PNGとしてクイック書き出し | ||||
書き出し形式 |
まとめとメモ
- クイック書き出しなど、Photoshop CC 2015での新しいコマンドは、現在、アクションに含めることができません。
- レイヤー名に拡張子を付けずに[レイヤー]メニューの[書き出し形式]を実行しても、拡張子が付くわけではない
- レイヤー名に「xxx.jpg」と付けても、[レイヤー]メニューの[書き出し形式]を実行すると、その拡張子を見てくれるわけではない
- 複数の拡張子が混じっている複数レイヤーを選択して、[レイヤー]メニューの[書き出し形式]を実行すると、ダイアログボックス内で個別にファイル形式を設定できるけれど、レイヤー名の拡張子を尊重してくれるわけではない
- CCで導入された「画像アセット」はそのまま使える
- Adobe Layer NamerはCC 2015でも使える(Photoshop の新しいプラグイン(Adobe Layer Namer、Adobe Paper Texture Pro、Watercolor Assistant J) - DTP Transit)
- 簡単にいうと、CC 2014での「アセットの抽出」がなくなってしまいました。ちょっと痛い感じです。
- DreamweaverのExtract機能はアートボードに対応していない。アートボードはレイヤーカンプに変更しておく必要がある。
画像アセットについては、こちらをご覧ください。
追記(2015年7月23日):
こちらの比較記事がとても参考になります。